1a
椛ひとひら
落葉の舟
麗しき響きは
水の琴の音

幽玄に鳴く
邯鄲の声
色映ゆる日忘れじと
寄り添うように

1B
誰が袖ふれし花の香は
憂う心を包む薄様

1S
はらりはら舞う
さざめきに問う
産土神が告げる意味を
はらりはら舞う
溢れぬように
時知る雨 誘うひと粒

2A
夕彩ゆれる
香雫あわせて
承け継ぎ行く
志しを辿って

さらな微笑む
背なに祈った
恙きその旅路を
久遠の願い

C
宵に羽衣 ひとつ纏えば
睦まじきさえ忘るれど
過ぎさりてなお 一蓮の如し

2S
はらりはら舞う
六の花咲む
産土神に祈る詞華を
はらりはら舞う
重ねる想い
時知る雨 惺る一雫

3S
はらりはら舞う
さざめきに問う
産土神が告げる意味を
はらりはら舞う
溢れぬように
時知る雨 誘うひと粒

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もみじひとひら
らくようのふね
うるわしきひびきは
みずのことのね

ゆうげんになく
かんたんのこえ
いろはゆるひわすれじと
よりそうように

たがそでふれし はなのかは
うれうこころをつつむうすよう

はらりはらまう
さざめきにとう
うぶすなのかみがつげるいみを
はらりはらまう
こぼれぬように
ときしるあめさそうひとつぶ

ゆうあやゆれる
かおりあわせて
うけつぎいく
こころざしをたどって

さらなほほえむ
せなにいのった
つつがなきそのたびじを
くおんのねがい

よいにはごろも ひとつまとえば
むつまじきさえ わするれど
すぎさりてなお
いちれんのごとし

はらりはらまう
むつのはなえむ
うぶすなのかみにいのるしかを
はらりはらまう
こぼれぬように
ときしるあめさとるひとしずく

はらりはらまう
さざめきにとう
うぶすなのかみがつげるいみを
はらりはらまう
こぼれぬように
ときしるあめさそうひとつぶ