そして最後の花が舞う 燻ぶ温度と火の欠片
胸に抱えた孔と今 僕を燃やして朝を待つ
立ち止まる人よ その路程にも迷う意味を
項垂れた日々にたゆたう世 また雨に眠る
さようなら そんな言葉では足りない 出会える日を待っていた
揺れていた 石菖の影さえ恨んで 独りで泣いて
尚も希望で在れ と
そして最後の熱は冷め 掲ぐ光は水に散る
底に抱えた夜へ聞く 朝は近いか 君よりも
立ち枯れた冬と その静けさに歌う意味を
問いかけた日々が不甲斐なく ただ雨に融ける
さようなら そんな言葉では足りない 刻んだ碑に焦がれて
届かずに 降り出す雪にも嘆いて 独りのままで
尚も希望で在れ と
ただ鼓動を失くす間際に 僕らは知るんだ
足掻く歴史を
立ち止まる人よ その銃口に差さぐ花を
問いかけた日々はその次をまた焚べ始める
さようなら そんな言葉では足りない あれから詩に集った
揺れていた 石菖の影さえ嫌いで 君を求めて だからまだ
さようなら そんな言葉では足りずに出会える日を待っている
届かずに 啼き出す前途へ捧げた 終わりの僕が
今の希望で在れ と
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