――さぁ、物語を始めようか


全ての始まりを唄いましょう
世界が産まれた産声とともに

全ての終わりを待ちましょう
世界が嘆いて死んでいく姿とともに

物語を紡ぐのは貴方
物語を見つめるのは私


さぁ、始めましょう


始まりは唄から
終わりは死で

全ての物語りは、そうでなくてはいけないの


さぁ、始めましょう


始まりの唄
それは、世界の産声

優しく抱きしめる母の腕は無く
強く見守る父の眼差しも無く

世界は産声を上げ、温もりを求める

それが始まり
全ての物語が、死へと向かう瞬間

物語を紡ぐのは貴方
物語を見つめるのは私

登場人物は――だぁれ?






――さぁ、物語を始めようか
終わりへと向かう、喜劇という名の悲劇の為に――

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名も無き物語――始マリノ唄

三作目。
唄にしたいけれどこれは唄にはならないでしょう
唯の語り。けれどそれはいつか唄になると信じ紡がれる。

――さぁ、幕開けは今この瞬間から――

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投稿日:2010/04/23 17:25:59

文字数:330文字

カテゴリ:その他

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