
A1
思い出に背を向けたら
慣れた日々へ走り出す
一人きりの寝台車
グラスの影が伸びる
B1
深くなる程に醒める
恋の安酒は苦く
混ぜ合わせたエゴと嘘
突き返したticket
S1
誰も
「いいよ」をくれない
部屋の中で
行きは寄り添ったベッド
今はただ孤独の闇
そっと
絡みつく指先を
遠ざけるように
琥珀色を傾け
愛の旅行は幕切れ
A2
捻るシャワーの熱さに
人の温度を重ねる
そんな弱さ知る事が
終着点だったの
B2
怯える怖さ消そうと
溺れる楽しさにして
「きもちいい」と呟けば
小さな魔法になる
S2
きっと
子供のような感情の渦
だけどどうして
素直なままじゃ
いけないの?
もはや
ぶつける先無くした
我が儘の言葉
窓ガラスへぶつかる
無垢なneonに焦がれて
S3
誰も
笑いながら
愛を育ててる
何か枯らして
黒い根本に
埋めながら
そっと
抱きしめる腕にただ
噛みつき抜け出し
次のcorkを
開け放った
【譜割り、()は一音分】
A1
おもいでに
せをむけたら
なれた
ひびへ
はしりだす
ひとりきりの
しんだい(しゃ)
グラスの
かげがのびる
B1
ふかく
なるほどに
さめる
こいの
やすざけは
にがく
まぜあわせた
エゴとうそ
つきかえした
チケット
S1
だれも
いいよを
くれない
へやのなかで
いきは
よりそった
ベッド
いまは
ただこどくのやみ
そっと
からみつく
ゆびさきを
とおざけるように
こはく
いろをかたむけ
あいの
(りょ)こうは
まくぎれ
A2
ひねる
(シャ)ワーの
あつさに
ひとの
おんどを
かさねる
そんなよわさ
しることが
(しゅ)う(ちゃ)
くてんだったの
B2
おびえるこわさ
けそうと
おぼれる
たのしさにして
きもちいいと
つぶやけば
ちいさな
まほうになる
S2
きっと
こどもの(よう)な
かん(じょ)うのうず
だけど
どうして
すなおなまま(じゃ)
いけないの
もはや
ぶつけるさき
なくした
わがままのことば
まどがらすへ
ぶつかる
むくな
ネオンに
こがれて
S3
だれも
わらいながら
あいを
そだててる
なにか
からして
くろい
ねもとに
うめながら
そっと
だきしめる
うでにただ
かみつきぬけだし
つぎの
コルクを
あけはなった
.
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