冷たい雨が遮った空
平行線で続く未来が
案外、遠くで手招いてた
濡れて仕舞わないように傘を差す
まあ、簡単だって云うくらいは
私も簡単に出来るけどさ
まだ知らない言葉がひとつだけ
此の感情の名前を教えて
其の小さな掌いっぱいに
溢れた散々な思い出を離して!
泣いた儘、まだ泣いた儘
揺らめく心拍が痛い今日です
狭すぎる世界で呼吸をした
空っぽな心が叫んでいた
またひとつずつ、ほら去っていた
癒えない疵だらけの心臓です
明日の事なら明日に聞いて
夜なら勝手に明けちゃうからさ
嗚呼
痛みを、痛みを、数えてよ
ねぇ、何も無い日々が
こんなにも恋しくて
大切な言葉とか
溢れ過ぎて嫌に成るな
失くした儘の大切な物
奇麗という事だけ覚えていた
いつか、そんな美しさすら
砂礫に埋もれて忘れて仕舞う
まあ、ちょっとくらいは笑えたかな
こんな痛みも悪くないかな
素気無い世界で私は今も
静寂(しじま)を待つ許りだ
総てを赦して!
飽いた果て、其処に愛が居た
吹き荒ぶ風がうるさい今日です
荊棘(けいきょく)は今も絡まった儘
絶え間なく疵痕を増やすのだ
瞬きすらも、惜しかったのだ
どれほど満ちても足りないようです
鬻ぐ時の隨に落ちて征く
此の儘、廃れて仕舞おうとした
雨が泣き噦(じゃく)って
しとどに濡れ疵に沁みて蹲って
それでも時間は流れるのだ
散々な思い出をどうか救ってよ
泣いた儘、消え去って征く
私をまた思い出して欲しいの
此の聲も、此の感情も
痛みで簡単に消えるようです
最後にひとつ疵を付けようか
今更増えたって気にも留めないから
泣いた儘、まだ泣いた儘
揺らめく心拍を終える今日です
明日の事なら明日に聞いて
其処に私は屹度、居ないけど
間違えた事など何も無いや
総て、総て私が望んだ選択だ
なんか素敵でしょう?
馬鹿馬鹿しい其れすら私の答えだ
雨はまだ、泣いた儘
言葉を繰り返す、繰り返す
何時迄でも
じゃあさよなら
夜は明けて世界が目覚めて
空っぽを探すんだ
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