アガヴェの逃避行

【歌詞】
黄昏の迷い道　木漏れ日に映える白
軽やかな足取り　翻るヴェール　翡翠と変わる黄金の髪
羽ばたきは気高く　奪われる眼差し
引き寄せられる心に　棲みついた悪魔≪El Diablo≫
偽りの囀りに　捉われた貴女を
今この手で掠め取って　傍らに繋ぎたい　嗚呼
Ta re tta vai yai ya　遮るものは
Ta re tta vai yai ya　もはや見つからない
ひた走るは恋する故か　月さえ知らぬエルドラド

雨は猛り　風は狂う　木々は倒れ　人は惑う
縋る先は　精霊≪こだま≫の声　聞き届ける乙女
踊り奏で　脳裏浮かぶは　漆黒の髪　翡翠の羽根
森を抜けて　崖を指して　嵐裂いて　ただ駆けてゆく

新月の夜　なだれ込む松明
暴かれた岩窟　終わる忘我の恋　引き剥がされるままに
ただ美しさに魅入られただけ　縄打たれた腕　温もりが残る
交わした言葉　淡き微笑み　もう届かない
Ta re tta vai yai ya　振り向けばそこに
Ta re tta vai yai ya　白き肌光る
その視線は交わることはない　東雲告げる　恋の終わり≪fin del romance≫
日は昇る　あの瞳の輝きで　露と消ゆるこの身よ　かの地は遠く