『藍色鳩羽』

鉄格子の中で暴れる子供を
僕の中で飼い慣らすのは
出来ない解せない態度を示して
また君を遠ざける様だ

理不尽で馬鹿な嗚咽を吐いたら
周りの目がこんなにも
針になって
僕を殺す様だって言ったって
後の祭りさ

心に付ける薬は無いし
僕を励ます言葉も無いし
嘘を並べた御託ばかりじゃ何も変わらないし
なんて言ってる僕が嫌いで
何時も人に頼ってばかりで
自分の手足じゃ藻掻けなくて
息も出来ず

嗚呼後悔が
蜥蜴の様に
僕の身体を這ってや
しないかしないかしないかしないか
嗚呼僕はまた前に進めない様だ

まだ少年だった影法師を見て
今の僕はこんなにも
汚くって
まるで塵の様だって言ったって
後の祭りさ

過去に戻れる機械は無いし
僕を慰める事も無いし
側を纏った言葉ばかりじゃ何も思わないし
なんて言ってる僕が嫌いで
何時も人に求めてばかりで
自分の手足じゃ足掻けなくて
何も出来ず

嗚呼煩悩に
背を向けたら
僕の心を治せや
しないかしないかしないかしないか
嗚呼僕はまた元に戻れない様だ

不合理が僕の目の前のドアに鍵をかけてゆくんだ
不条理が僕の足枷を重くしてゆくんだ

嗚呼透明な
血が流れて
僕の景色を濡らしや
しないかしないかしないかしないか
しないか

嗚呼後悔が
蜥蜴の様に
僕の身体を這ってや
しないかしないかしないかしないか
嗚呼僕はまた前に進めない様だ