祭囃子に誘われて
降り始めた雨に泣きそうになった僕を
君は笑って手を引いた
君との電話越しに
祭囃子が聞こえた
人ごみをかき分けて
君を探した
待ち合わせ場所には
誰もいなかった
急に不安になって
慌てて辺りを見渡した
君の姿見つけた私は
どんな顔をしてたんだろう?
でも素直にはなれなくて
後ろからバックを殴りつけた
「久しぶり」
呟いた言葉は
どこかよそよそしくて
彼から目をそらした
ビルの隙間
僕には見慣れない景色で
君の秘密を知った気がした
並んで座り込んだ二人
思ったよりも近くて
耳元でささやく言葉
ひとつひとつが
染みていく
どうしよう
胸の高鳴りが止まらない
太鼓の音が一瞬途切れた
去年の祭を思い出す
隣の君の体温
手を伸ばさなくても
振り向けばそこに
君がいて
本当の気持ち隠したまま
愛しさが辛さに変わった
あの日から
確信したんだ
君への想い
そして諦め
あぁきっと
室外機の風のせいだ
顔が熱い
わざとワンピース
着てきたこと
バレちゃったかな
めずらしく女らしい
笑って言われて
思わずしかめっ面
不意に立ち上がる君
見上げた君は
思っていたよりも大きくて
僕だけだろうか
少し距離を感じた
背縮んだ?
頭を撫でる君に
涙が滲む
ごまかすように
うつむいてため息
時が止まればいい
一瞬のうちに何度
繰り返したことだろう
「相変わらずだ」
苦し紛れに笑った僕
頬をつねって
うるさいと言った
君が撫でた僕の頭
君がつねった僕の頬
君の触れた部分は
今でも何かが
残っている気がして
アイスクリーム
買ってもらって喜ぶ僕を
君は笑った
僕が喜んでいたのは
アイスクリームなんかじゃ
ないってこと
きっと君は
知ることはないだろうね
君が隣にいるだけで
僕が笑顔になれること
前から諦めていた
それなのに
君の笑顔に
もう一度思った
やっぱり僕は
君が好きだ
それじゃあまたね
いつもみたいな別れ方
なんでだろ
今まで離れていたのに
懐かしさと共に
寂しさが押し寄せた
君の言葉で
またすぐに
会えるような気がして
ずるいよ
とっさに振り返るけど
そこに君はいなくて
人ごみに消えた姿
必死で目を泳がせた
帰り道
1人立ち尽くした
大通り
振り返っても
そこに君はいなかった
握りしめた右手
そっ開くと
君の思い出
よみがえるようで
泣きそうな顔
不意に空見上げ
雨上がりの夜空に
つぶやいた
やっぱり僕は
君が好きだ
君の声が聞きたくって
君の姿が見たくって
僕は何度嘆いたことだろう
たった一瞬だけど
僕にとっては
それが永遠
僕は今でも
君への想い
捨てられないよ
季節が巡り
またあの日のような
祭囃子が聞こえたら
僕は君を探すよ
あの場所へ向かうよ
もう一度だけでいい
君に会いたい
ただ
君に会いたいんだ
製作開始 7/23
制作完了 8/1
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