血の色を赤と言った人が
生を鮮やかに染めた
血の色を黒と言った人が
死の重い意味を伝えた
赤 朱 紅 暁に白地
沙汰々 音沙汰 表沙汰
菜花 縹染め 華やか はんなり
摩耶々 まやかし
真黒く 攫わんせ
血の色を赤と言ったあの人
生に囚われ折々鬼の檻
血の色を黒と言った彼の人
死への導き 満ち引きに道連れ
転んだ達磨は一歩二歩と詰め寄ってくる
籠目から覗く鳥の色は何色?
綾なす模様糸の中に万葉の集い
弾いた石は爆ぜずに割れる
赤 朱 紅 茜空 明らめる
沙汰々 恋沙汰 沙汰の外
菜花 縹染め 華やか はんなり
魔山 疚しきや
真白く 浚わんせ
白を歩けば死への細道
黒を歩けば苦の小道
どちらもさして変わらぬのなら
「灰」と二つの返事で参ろうか
浅葱 亀覗き 錆鉄御納戸
淡黄 中紅 灰桜
真そほ 柳鼠 藍 勿忘草
誰が人 誰がため
この世を染めたの
赤 朱 紅 暁に茜空
地獄の沙汰とて色次第
なあ 花火見ようか いっそ逃げましょか
真白や 真黒や 灰色恋調べ
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