今日は二人で散歩に出た
俯いたり微笑んだり忙しい君の
なくしものを探しに
店先のウインドウにあった赤い靴
路地裏に集うネコたち
小川に似合わぬ立派なアーチ
部活に勤しむグラウンドの人影
遠い視線のその先に
決して見つかりはしないことを
本当は気づいているだろう
自分でかけた心の鍵
開けてほしくて
出ない声ずっと張り上げて
見つけてくれる人
暗闇の隅に小さくなって
待っていたから
もう少し歩いてみようか
天使が住むという
町外れにある小さな丘へと
携帯の電源なんて切ってしまって
なくしものはきっと見つからない
でも
持っていると信じてくれたら
呼吸と心が一つになれたら
僕はきっと君の鍵に
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