女「酷いよ男君!!」

男「悪かったって言ってるだろ」

女「せっかく楽しみにしてたのにっ」

男「お前は楽しんでたからいいじゃねぇか」

女「男君と楽しみたかったの!!」

男「暗くなるとどうもな」

女「プラネタリウムで寝るなんて信じられないっ」

男「最初の方は起きてたんだけどな」

女「最終的に寝たら意味ないんだよっ」

男「大体プラネタリウム何て星見えないし回るだけだろ」

女「私はそれでも十分楽しみましたっ!!」

男「普通に星が見えたらまだいいんだけどな」

女「……男君、言ったね?」

男「何がだ」

女「普通に星が見えたら、って」

男「それがどうした」

女「男に二言はないからね」

男「……お前まさか」

女「今夜天体観測しに行こう!!」

男「一人で行って来い」

女「今日のデートを台無しにしたのは男君だよっ」

男「お前もこの前デートをすっぽかしたじゃねーか」

女「よそはよそ、うちはうち、だよ!!」

男「それとは違うだろ」

女「何か今日の男君、ひんまがってる!!」

男「いつも通りだろ」

女「いいじゃん、行こうよっ」

男「……仕方ねーな」

女「やった!!」

男「今回だけだからな」

女「男君、今回だけを何回も聞いてくれるから好きっ」

男「……やめてもいいんだからな」

女「ええっ!?」

         *

男「おい、女準備はいいか」

女「ばっちりだよ!!」

男「で、どこまで行くんだ?」

女「長野県だよ」

男「……は、長野?」

女「うん。凄く綺麗に星が見えるんだよ」

男「遠いだろ」

女「でも綺麗だよ?」

男「……やめようぜ」

女「私が運転するからっ」

男「もっと近場でないのか?」

女「どうせなら最高を求めようよ」

男「……まぁ今日は俺が寝たからな」

女「やったぁ!!」

男「4時間くらいだよな?」

女「そうだね!!」

男「往復8時間……。気が遠くなるな」

女「だから出発時間を早くしたんだよっ」

男「……そういう所は気が回るんだな」

女「えへへ//」

男「じゃあ出発するぞ」

女「しゅっぱーつ!!」

*

女「男君、運転平気?」

男「今のところな」

女「でもこうしてドライブしてるだけでも楽しいよね!!」

男「まあ運転自体は嫌じゃないからな」

女「私といるのが嫌とかない……よね?」

男「嫌だったらこねーよ」

女「だよね// うふふ//」

男「次、サービスエリア寄るか?」

女「ん、平気だよ?」

男「じゃあこのまま行くぞ」

女「ねぇ男君?」

男「何だ?」

女「あれ以来告白とかされてない?」

男「あぁ、されてねーよ」

女「口では何とでも言えますからねっ」

男「どうすりゃいいんだよ」

女「高校の時ももててたんだよ?」

男「……そういうお前はどうなんだ?」

女「ふえっ?」

男「告白とかされてんじゃねーの?」

女「そ、そんなことないよっ」

男「お前嘘が下手なタイプだな」

女「で、でもでも、すぐ断ったもん」

男「俺だって断ったじゃねーか」

女「男君はお茶してました!! 重罪です!!」

男「……俺だって心配なんだよ」

女「え……?」

男「何でもねーよ」

女「聞こえなかった!! もう一回言って!!」

男「聞いてないお前が悪い」

女「そんなぁ!!」

          *

女「男君、ここに車止めれるよ」

男「お、サンキュ」

女「……さむい!!」

男「東京とは違うんだな」

女「上着持ってきて良かった!!」

男「この前買った服か」

女「似合うかな?」

男「……いいんじゃねーの」

女「ふふっ//」

男「でもすげー星キレイだな」

女「プラネタリウムとは違うねっ!!」

男「一緒だったらすげーよ」

女「ビニールシート持ってきたからここで見よう」

男「相変わらず準備いいな」

女「えっへん//」

男「だけどさみーな」

女「2人で温めあおうか//」

男「ここまで来てそんなことしたくねーよ」

女「私に魅力がないのか……」

男「お前、ここに星見に来たんだろーが」

女「そうだった// じゃあ手だけ繋ご?」

男「お前も手冷たいじゃねーか」

女「私心温かいもん」

男「温かい奴は自分でそんなこと言わない」

女「というか、私達こんなところまで来てもいつもの話だね」

男「……確かにな」

女「星達も私達の前では霞んじゃうんだね//」

男「俺ららしいって言えば俺ららしいな」

女「せっかくなら流れ星見たいなぁ」

男「流れ星見たら不幸になるって逸話もあるらしいな」

女「そんなの嘘だよっ」

男「どっちも迷信ってことだろ」

女「夢がないなぁ男君は」

男「じゃあお前は何を願うんだ?」

女「……内緒!!」

男「……あ、流れ星じゃないか?」

女「うえ……あっ……えっ!?」

男「絵に書いたようにお前はてんぱるな」

女「あーん言えなかった……」

男「じゃあ、そろそろ帰るぞ」

女「はーい……。……あ」

男「ん、どうした?」

女「………」

男「女?」

女「いこっか」

男「……何なんだ」

女「ひーみつ」

男「?」

                *

女の部屋

女「今日も楽しかったなぁ」

女「最後に流れ星見れる何て思わなかったなぁ」

女「……叶うといいな」

女『男君に好きって言われますように』

Fin

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 12 天体観測

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
今回デート中に寝てしまった男に対して女が言ったお願いとは?

そして女の秘めた思いも明らかに……?

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投稿日:2010/11/06 19:09:10

文字数:2,293文字

カテゴリ:その他

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