此岸の空 - Shigan no Sora -

－此岸の空－　BingoBongo 2013.7
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餓螺餓螺と　音を立てて
ココロがほら　崩れてく
無限連鎖の　悪夢が蠢く
義倫義倫と　縛り上げた
身体がいま　呻きだす
誰も知らない　脅威が眼を醒ます

愚者愚者と　掻き乱した
セカイがいま　壊れてく
お前の描く　未来など要らぬ
平楽平楽と　哂いながら
生命の灯を　玩ぶ
人の運命を　舐りながら

　愚弄だらけの　此岸の闇を
　頭擡げて　彷徨い歩き
　躙り晒した　その贖罪は
　終わる事なき　懺悔の日々

沈黙の闇に　背中むけたまま
手にした　蜘蛛の糸など　引きちぎり
野望が　絶望に化わる姿を
己のその目に　焼き付けるがいい

混迷の果てに　辿り着く先は
時代の　礎となる　贄の谷
縺れた　その糸を　繰り集めて
汚れた両手を　拭って
嘆くがいい

　＝間 奏＝

　常世に続く　旅の果てに
　誰もが最後に　見る夢なら
　くだらぬと　いつしか笑えるよと
　また今日も　空を見上げ歩く

人の世の海に　身を委ね　そして
気付いた　怨み・裏切り・奪い合い
世界は　こんなにも脆く　儚い
理想で飾った　伽藍堂の箱

目眩めく程の　未来を描いた
景色は　偽りの陽に　照らされて
此岸の　闇の穴から　望む空は
蜘蛛の巣だらけの　狂った
光の空