血で血を灑う時代 廻る運命に
翻弄れる 乱世に咲く一輪の花
雁字搦めの望まぬ契り交わす
心はまだ 揺らいだままで
夜雨の中 遥けし君へ翔けれども
服わぬこの身 搦めとられ 宵闇に哭く
白銀咲き映す月影のように眩く 君の彩でありたい
くすんだ袖を濡らす愛しさの雫は心に降り注ぐ 雨
流るる雲を 一人唯打ち眺む
結んだ誓い未だ果たせず
絡む糸に捕らわれたまま躯を窶す
哀しみの風 渦を纏い 無空に叫く
月灯りが照らす麗しき罪の轍 紡ぐ言葉は舞い散る
交わした枝偲ぶぬくもりの欠片は胸に広がり滲む 聲
そっと瞳閉じ 両の手重ねて 廻る時に願いを込めた
柳髪切り捨て 別れ呟いて 幽世へ足を踏み鳴らした
白銀咲き映す月影のように眩く 君の彩でありたい
くすんだ袖を濡らす愛しさの雫は今も降り止まない 雨
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