【小ワザ】「う~ん、人間らし~ぃく!」…アクセント表現のお話【初級者による初級者のためのUTAUテクニック】

投稿日:2016/10/09 23:23:27 | 文字数:5,988文字 | 閲覧数:8,990 | カテゴリ:その他 | 全13バージョン

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こういうテキストにニーズがあるかどうかに関心があります。もし「この小ワザ、使える…!」とか「まあ役には立つこともあるかも」とか思われた方は、ブックマークかコメントをおねがいします、、、「読んだ(レス不要)」とだけでもかまいませんので。
また「ここはこんなテキスト投稿する場所じゃない!」というお叱りのご意見がもしありましたら、それも一言お願いします。今後の参考にいたします。

また、テキストの内容を実行した結果について筆者は責任を負いかねます。行う場合はすべて自己責任でお願いいたします。


追記(2015/11/28):
うむ・・・一ヶ月様子を見てみてたけど1件だけ。
あんまり役に立たなかったようですね…すみませんでした。(汗)

その後のテクニックばらしはコラボの掲示板の「てくにかる・のーつ」というスレでやってます。
メンバーでなくても見れますんで、初級者仲魔のご参考にどうぞ~。
http://piapro.jp/collabo/?view=bbs_index&id=26015#t58922

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TEXT
 

(*このテキストは「UTAUを使うことはできるが調声はあまり…」という段階の方を対象にしてます。操作方法から説明の必要な方は図解入りのサイトや講座動画などをぐぐってください。そして中上級者は読んでもたぶん役に立ちません;)

0)長いぷろろ~ぐ

UTAUの単独音には、安定感のいい音源ほど歌が単調で機械的になるという傾向も見られます。(あくまで「傾向」であって、例外はありますよっ)

以前「機械なんだから、人間らしくなんて考えないで機械らしく歌わせた方が正しい」というご意見をいただいたことがありまして。
もちろんそういうジャンルにもすばらしい曲があります、たとえば単調さを逆手にとってものすごいスピードで歌わせたり、一音一音を切れ切れに発音させたり。ああいうテクニックがマッチする曲もイイものですよね!

でもたとえば雄大なバラードをUTAUで単調に歌わせると……ただの「感情のない退屈な歌」になってしまいがち。

私の甥はボカロが嫌いだそうですが、その理由は「歌に感情がないから(=人間らしくないから)」のようです。
なるほど観察したところ、一般人は、ボカロやUTAUの、機械さを強調した歌よりも、生身の人間が歌ったかのように聴こえるものに強く興味を示してます。

さて私、この一ヶ月カバー曲を50曲くらい調声&Mixした副産物で、人間らしくUTAわせる小ワザをいくつか発見できました!
いろいろ試してたらけっこう実用的とわかったので、UTAU初級者仲魔たちとこの知識を共有したい。
ちょうど、その重要な要素を自分が整理確認するために書いてみたテキストがあります、これに少し加筆修整して、以下に紹介させてください。

なおUTAUの初級者以外にはこんなウンチクTEXT、読んでも時間のムダです。
「こいつ何サマだと思ってるんだ、低レベルな話でエラソーに…!」などと腹を立てる前に、中~上級者は他のコンテンツを見に行ってくださいませ、、、
…とうより、「俺より詳しい奴に俺から教えられることなど何もない(当たり前;)。疾(と)く、去(い)ね。。。」(ぉ)

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 オープニングテーマ www 
 替え歌 「UTAUの調声」 Vo.デフォ子 (Bv.桃音モモ)
  http://piapro.jp/t/13rg

  動画!
  http://www.nicovideo.jp/watch/sm28790524
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1)アクセントの初歩、音量

べた打ちではすべての音符が同じ音量ですね。

けれど、人間がしゃべったり歌ったりするときにはアクセントが生じ、単語ひとつの中にも強い音と弱い音があります。ここまでが前提。

実はこれ、UTAUの音符ひとつひとつの「音量」を変えるだけで表現できちゃいます。
歌ってみて、強く発音してる音は音符の音量を大きめに、弱く発音してる音は小さめにすればいいだけです。
どの音を大きくすればいいかわかからなかったら、とりあえず各単語の最初の文字だけボリュームを大きめにしちゃいましょう。大半の場合はこれだけでけっこう歌詞を聞き取りやすくなってきます♪

私はひとつひとつプロパティを開いて音量を含めた各パラメータを確認していくやり方をとりがちですけれど、プラグインの「Velocity Vewer」等を使えば手早く直感的に音量を変えられます。

こうして音量の大小に差をつけると、アクセントが生じて音源さんが「熱唱」してくれます♪
ただし、音量差を大きくしすぎると……素人が自己陶酔してるような歌い方になってしまうようで。orz
まあ、「素人ライブのボーカル姐ちゃん」とか「酔っ払いのカラオケおやじ」みたいな雰囲気を出したい場合、これもまた味となるんですが、、、あんまし上手な歌には聴こえにくい。(汗)

どのくらいの音量差にすると「プロ歌手の熱唱」に聴こえるかは、音源と曲との相性によってかなり違うようで、一概に目安を示すことは出来ません……ごめんなさい。試行錯誤してちょうどいい音量差を発見してください。
参考までに私の場合、基準の音量を80~110の間に決めて、音量差は、少ない作品で30くらい(音量80~110)/多い作品では90(音量75~165)くらいにしてます。

ひとつ注意。
最初から最後までずっと「熱唱」させ続けると、相対的にサワリ部分のインパクトが弱くなります。単語だけでなく歌全体にも「アクセント」があるようですね。

そこでたとえば「出だしとサビだけ熱唱させ、途中は控えめにする」という構成をお奨めします。
実はこれ、一般的な読みきり漫画のストーリー構成と同じです。

  1.冒頭でガツンとツカミを入れて読み手(聞き手)に期待感を持たせ
  2.お約束と意外性とを適度に混ぜた展開で飽きないようし
  3.クライマックスではもっとも感情が盛り上がるようにして
  4.そしてオチ(余韻オチ/どんでんオチ/考えオチ/廻りオチなど)

この構成は歌曲にもお奨めです♪
構成方法は他にもいろいろあるので、上手な人のピアプロ作品や評価の高い商業音楽、あるいは漫画や映画、短編小説など他のジャンルも参考にして研究してみてください。

ちなみにこの「音量によるアクセント表現」を初めて意図的に使ってみたデータは、これ……オープニングの元唄のワンコラカバーです。
 http://piapro.jp/t/TNmN
最初は音量差が少なめで単調、けれど中盤とサビ部では差が大きくなりアクセントによる感情表現が強くなる部分がある、という構成です。
技術的には今よりさらに未熟な作品ですが(汗)。ただ「最初はたんたんと歌ってるのに、中盤からヤマ場にかけては歌い方がアツくなっていく」というように聴こえ……たら成功なんですけど、そうなってますか?(おそるおそる;)


調声中級を目指しての第一歩、まずは「音符ごとの音量を変えることによるアクセント表現」を。いろいろ試してみてください!
(で、面白い応用ワザをみつけたら私にも教えてください;)


2)人間に必要なもの、それは休符(呼吸)

呼吸の話は、この段階ではまだアクセントと直接の関係はありませんが、次の「休符(捌音)」の前フリとして必要なので少しご説明します。
(注:歌データで「息の音」の表現もやるようになるとアクセントと息とは密接に関わってきますけれど、休符をマスターしようという段階ではまだ余計なことを考えないほうが楽です;)

さて、機械声の歌曲が単調で間延びして聞こえるのは「アクセントがないから」という場合が多いわけですが、音符の音量がぜんぶ同じという以外にも、「音符ばかりで休符がない」という例もけっこう見られます。少なくとも、今月だけで5曲は聴いたような。

実は私も以前、MIDIでそういう作り方をしていた時期がありました。orz
なぜ単調で間延びするのか年単位で悩み試行錯誤した結果、やっと「休符の存在意義」に気がついたというしだいでして。(涙)

生身の人間が歌う場合、最初から最後まで声を出し続けることは不可能……途中で必ず息を吸います。「休符」はその呼吸をするチャンスとなります。

「ボカロ曲でリアルには歌いにくいもの」の多くは、この「呼吸のチャンス」のタイミングが人間の生理に合わないように作られております。
逆に言えば、人間の「呼吸したくなるタイミング」かつ「呼吸しやすい長さ」の休符のある歌曲は、UTAUの歌声がそのぶん人間らしくなる、というわけ♪

もちろん「機械なのだから人間には出来ないことをやらせる」という方向性もアリです。そういう音楽も面白いし。
が、本稿のコンセプトは「できるだけ人間っぽく」なので、「機械っぽく」は別の機会に考えましょう、、、

なおCeVIOでは、音符の前に空白があると自動的にボリューム調整による呼吸音表現を入れちゃう機能があり、音量もあるていど自動調整してくれるので、初心者には重宝します。
UTAUのデータを作るときに一回CeVIOで歌わせてみて、データを見ながら良いところと悪いところを演出の参考になんてことを私もしばしばやります。

 参考用に作ったCeVIOの例> http://piapro.jp/t/JnaD
 それを参考にしてしたUTAU> http://piapro.jp/t/fuMe

UTAUの場合、CeVIOと違って呼吸音は「息」とか「br1」とか「吸」とかいう文字の音符で表現されます(音源によって違います)……が、呼吸音と休符の関係は、アクセントという視点からだと応用の範疇に含まれるので、また別の機会に。

さて、ボカロやCeVIOでは音符のないところが自動的に休符の状態となるのですが、UTAUでは「R」という文字で休符が存在しています。
だらだらと続いてしまってる音符はどこかでぶった切り、この「R」を入れることで人間らしいタイミングの「声のお休み」を入れてみてください。

なに簡単です、フロか便所ででもその歌を歌ってみれば、息を吸うタイミングが自然にわかるのですから♪

(注:一般家庭の風呂場やトイレ室には、閉め切るとちょっとした録音スタジオに近い環境となるものが多く、多少の音痴くらいは誤魔化せるレベルの音響効果が生じます。メロディの確認以外にも「歌ってみた」や生楽器の演奏の録音にもオススメ(ぉ;))


3)押してダメなら引いてみる、短い休符(捌音)

さて、CeVIOは休符部分に自動的に呼吸音が入るのですが、休符部分はかならず息を吸ってるかというとそういうものでもなかったりします。(汗)
「っ」の表現をする場合や、歌の中でゼロコンマ数秒、息を止める場合もあるからです。

CeVIOの欠点は、自動的に入れられてしまった呼吸音をvol曲線で削除するのにアナログ的な器用さ(?)が求められるというところですが、UTAUの休符は単に「音がないだけ」なのでむしろ楽。w

さて、呼吸するタイミングですべて休符を入れても、まだ間延びして聴こえる部分のある曲もあります。音量でアクセントをつけてみても、やはり1音1音が間延びして聞こえてしまう。
たとえば、同じ長さの音符が延々と続いて変化に乏しいメロディの場合など……しかし安易にメロディや演奏速度を変えるわけには行きません、とくに他人の作曲したものを編曲する場合などは。
畜生、テンポを早くできれば誤魔化せるのに・・・・

こういう場合、思い切って音符を短くしましょう!
といっても単に短くするだけだとその後の音が全部ズレてしまうので、たとえば

 例1)
 4分音符(長さ480) > 8分音符(長さ240)+8分休符(長さ240)=(計480)
 例2)
 4分音符(長さ480) > 付点8分音符(長さ360)+16分休符(長さ120)=(計480)

みたいに、分割して休符を入れるんです。つまり、音を消す。こうやって音を強調します。

「音を消して音を強調? そんなバカな」と疑問を持つ方もあるかもしれませんが。

明るい色の中に明るい色のものをおいても目立ちません。でも暗い色の部分もあれば目立ちます。
ずっとハッピーな雰囲気の物語ではハッピーエンドにしてもインパクトありません。が、物語中盤で主人公が苦しい目に遭っててクライマックスで一発逆転かますと、ハッピーエンドが感動的になります。
でかい声で叫ぶ前には、まず息を吸います。
前にボールを投げるときは、まず後ろへ手を引いて勢いをつけます。

そう、「勢いをつける」んです、歌声に。そのために休符を使うわけで。押してダメなら引いてみろ、声出してダメなら黙ってみろ。

だらだら続いて単調なフレーズも、規則的に音符を短くして短い休符を入れていくと…あらフシギ! 緊迫感が出て、短くした音や次の音が強調されるじゃありませんか。

この方法で、単調なメロディそのままでも、アクセントを生じさせることが可能なのです♪
僕にも、こうやってうまく誤魔化した自作曲がry


4)そして初級奥義、必殺エンベローブ弄り! だが…

さて、初級編の奥義です。算数で言えば「割り算」、料理で言えば「卵焼き」、剣道で言えば「小手面打ち」……ここまでできればとりあえず戦えます!(何と?;)

エンベローブを弄る前に多少なりとピッチ操作をできるようになってる必要はありますが、ピッチの話は底無し沼みたいに奥が深いんで……とりあえず「Mode2」の、ポルタメントで音の切れ目をつなぎ三種類のビブラートを使い分けられる程度の知識があれば充分という前提で、この話に入りましょう。

エンベロープを弄るのは、たとえばこんな場合です。
音符ごとに音量の差をつけたわけですが、長い音符を大音量にしたりするとまたなんか変な感じに……。といって、全音符に16分休符なんか入れても効果はないし。結末の全音符なんかを半分に切っちゃったら、素人が息切れしたみたいでカッコ悪い……。

そこで必殺エンベロープ弄り! これで、2分音符や全音符にも表情をつけることができます。また、不明瞭な発音を明確化できる場合もあったり、母音欠落(子音のみの発音)なども表現できます。まだ試してませんが、複雑にボリュームとピッチが変化するモンゴルの民謡みたいな歌も正確にUTAわせられるかもしれません。

が、しかし考えてみるとこれはテキストだけではうまく伝える自信がなく……さて困った。
こういう場合、昔の芸術家や武術家はどうしたかというと……

 「詳細ハ 秘伝トス」 

 ……。
 え~と、リクエストやプライベートな問い合わせでもあれば作図しての解説も考えてみますけども、今日のところはこのへんで勘弁してください。
 (と、まさかのどんでんオチ;)

 ここまで長文を読んでいただいてありがとうございました。
 この小ワザであなたのUTAUライフがさらに豊かになることを祈ります!
 m(_ _)m

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 エンディングってことでもういちどテーマソング
 替え歌 「UTAUの調声」 Vo.デフォ子 (Bv.桃音モモ)
 http://piapro.jp/t/13rg
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ぼやき:タイトルをUTAUで言わせるオチの予定だったんだけど…エンベロープ説明してないからできません(TT)

作/編曲は主になつかしいスタイルで作ってます。(センス古いとか泥臭いとかともいう;)
このごろは自分のページよりもむしろカバーコラボに「質より量」で投稿中(よろしく~)
http://piapro.jp/content_list/?view=audio&collabo_id=26015&order=sd

現在の調声(調教)テーマは「う~ん……人間らちぃ~く」(ぉ)

そうそう生歌の演出&Mixも一回経験してみたいので、「試しに使ってみてやんよ」という歌い手さんがおられたらうれしいです。もちろん私の作った曲なんかでなくてもOK、採否の判断も試作音声が完成してからで結構ですので;

ほかには、
ビジュアル作品の例
https://www.youtube.com/channel/UC4D2OTMDbVyLypSt4bHdysg/videos
テキスト作品の例
http://mypage.syosetu.com/164311/
18禁ノベル(笑)の例
http://xmypage.syosetu.com/x2123c/

表現関係はDTMからTV時代劇(笑)まで、全年齢同人誌からウェブエロ小説(笑)まで、試し斬り(笑)から異種格闘(笑)まで、といろいろ手をだしてきました……でもそろそろ限界も感じてます(年齢的にw)。

こんなやつとでも遊んでいただけたらうれしいです。


追記:
UTAUの調声、歌声や音楽のMix、メロディからの編曲、動画の字幕入れ、物語の脚本化などのお手伝いを、時間のとれる時期になら承っております。
ただしDTM万年初級者ゆえ、作品の要求レベルが高かったり不得手なジャンルだったりするとご期待に応えられない場合もあります点、ご了承ください。
また編曲は、ワンコーラス分で拍子の判明している完全なメロディのMIDIデータがあるに場合のみ応相談です。(途中で変調したり複雑に拍子の変化するメロディの編曲は、もっと技術のある方に依頼してください)

もひとつ追記:
発表中の自作歌曲は一部を除き、歌詞や声/音源などの変更、再調声や演出を変えての再ミックス等、可能な範囲で応相談です。
カバー作やRemix作だと限界がありますが、努力はしてみます。

もふたつ追記:
鼻歌録音からの耳コピとか、音符の長さのわからないドレミ文字の羅列テキスト、フォーマットの判然としないプログレッシブな音符の羅列、曲になってないフレーズの断片集などからの編曲は原則として能力範囲外です。ごめんなさい、、、

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  • 【デフォ子】 UTAUの調声 (「ボカロの調教」改)

    by 阿僧祇さん

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