海底2メートル
どのくらいまで深く潜れば
私は私に出会うのかしら
私とは何?
と、問いかけました
それが相対的なものなら
きっと私はどこまでも沈むでしょう
対が無いから
光も届かない深海まで
無限に広がる幽玄の闇に飲まれて
融けます堕ちます
心も体も委ねたままに
手を伸ばした
その指先に
触れたような気がしたのです
…掴めないのに
遥か彼方
霞む希望が喩えようもなく
愛おしかったのです
此処は終末の場所
息ができません
夢もみません
過去も未来も現在も何処かへ
忘れたままで流されています
有り触れていた幸せなんて
本当に記憶の果てに
或いは勝手に私が決めた境界を
世界が許してくれないだけだったとしたら?
声を出して
泣いてみました
温もり求めて誰彼無しに
喉が枯れますけれど
海面を見上げ力を抜いて
潮の流れに身を任せましょう
さあ始めましょう
聞こえる?
聞こえる?
私の声が届いてますか?
深呼吸をしてもいいですか?
好きな人ができていいですか?
生きていいですか?
嘘吐きや裏切りや
背徳は今も其処にあるのでしょう
積み木のように不安定だから
儚いのです
愛おしいのです
此処が終末の場所
此処で終わりましょう
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