花詩雨紫_off_vocal_BPM96
未マスタリング音源です。
「花詩雨紫」
しとしとさえずる
つゆりの呼吸
なみだのまねごと
花を濡らせよ
硝子の道端に咲く
想いがぼんやりと佇む
しとやかな水たまり
絶え間なく透き通る青
傘に滲んだ雨の檻
解けない空に架かるのは
気がふれる虹
あの日を綴じた
仄めく感傷が漂う雫模様
雨音は叙情で濃く
ひろがる雫 花に跳ねて 瞳の奥へ
時を止める 満ちる景色 瞳を染める
冷たい微熱 雨紫 瞳を奪う
誰もいない私だけの獄は綺麗
しとしとさえずる
つゆりの呼吸
鳴らすは雨琴
花を降らせよ
何かなくして
何かわすれて
祈り給え 祝り 葬り
花に還して
彩度の曇る雨紫
波紋の隙に隠れた
無題の世界を
映す古寂びた備忘録
目蓋は落ちて
しとしとさえずる
在るはずのない聲に
虜になり
残るのは私だけ
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