≒Flower

足掻たって 藻掻いたって
世界の中のどこに救いがある
言葉を吐き出した 何度目だ

有限を注いだって
時間に価値など少しもなかった
死にたいと歌い生きる もはやリビングデッド

「やがて咲く蕾を誰もが持っている」
雨に打たれるだけでは咲くことはないのだ

日が差さなきゃ腐って枯れるだけ
この空は何時晴れ渡る？

生きているように死んでいる
死んでいるように生きている
造花のような人生を笑っていた

近づいて気がついた
それはただの鏡だった
聞き慣れた嗚咽が響く


躓いて 傷ついて
出来たその傷は誰も見やしない
不幸を吐き出した 何度目だ

「嫌ならば逃げ出せ」って
出来たらこんな風にはならねえよ
朝日さえ望まない 死にきれない夜の旅

「人は皆それぞれの色を持っている」
独りきりじゃ意味など持たないが

泥に埋もれ腐って枯れるだけ
ただ呼吸をしているだけ


死に底なった夜明けにて
何もかもを嫌ってる
触れられなきゃ 傷つくことは無いから

屍が横たわる
そこに綺麗な花が咲く
見飽きた景色が並ぶ


人の様な形をしていた 花の様な形をしていた
心の様な形をしていた 星の様な灯火は

本物の様な偽物？ 偽物の様な本物？
本物の様な偽物？ 偽物の様な本物？


生きているように死んでいる
死んでいるに生きている
自己嫌悪の底に咲く花

近づいて気がついた
それは僕の言葉だった
舞い上がる唄よ響け