2022 SnowMiku 海の豊饒の女神

極寒の中、北海道の海には多くの音と命が溢れてる、そんな豊饒をイメージしています。
着想は北海道で見られる寒い冬の波間に咲く花、通称波の花と呼ばれる自然現象からです。海藻などのタンパク質を含んだ海水が岩などにぶつかって撹拌されると波打ち際に泡がたち、それが花のように見えることに由来するそうです。多くの魚や甲殻類、貝類を育てる植物性タンパク質(海藻など)が豊かで寒いからこそ見られる風景。波の花は寒さと豊かさと波(の音)が合わさって出来る象徴だなと感じたのでモチーフに選びました。雪の結晶は丸っぽさを出して泡と花びらを意識しました。
衣装シルエットは北海道の海の豊かさをテーマに、泡から生まれた神話のある豊饒の女神(ヴィーナス)と人魚をイメージして作成しました。
命が息づく暖かさを連想してピンクベースで泡の遊色やホタテ貝を連想して螺鈿のような光沢やパール感を意識したホワイトカラー、人魚のウロコやヒレを意識したドレスのライン、波の流れや渦巻く力を意識した髪、水面を意識したアイカラーです。ロング丈で女神様の優美な印象が出るようになっていればいいなと思います。