アイトールと厭世家


なあ　つまらない
こんな世で生きてて面白いか
愛だの恋だの歌いやがって
ウかれて何が楽しい

（そう　くだらない戯言で
笑う馬鹿が羨ましい
正義も仁義も綺麗事さ
お前の本音はどこに行った？）

吐き気がするな
この揺れる足場で
（独り呟こう　恨み辛み苦しみ
晒して並べ立てるの）

世界から
（灯消して　闇よ来い）


壊せ壊せ　このバリケード
壊せ壊せ　気色悪いぜ
潰せ潰せ　俺の頭も
何もかもを終わりにしよう
（壊せ壊せ　その世界観
殴り叩く　ゴミ溜まりを）

ああ　どうして　こんなに月は俺を見下す？



（ああ　行くアテもないままに　帰り道を歩いて
こぼした涙は夜に消えていく
救いは　どこにある？）

嫌悪感　溢れる
（誰か俺のことを見てくれ）
けれども
誰もが俺の敵で嘲笑う
見捨てて詰られ笑われ指さされ

けど
僕は僕を愛したい
僕も人を愛したい

（誰か助けてよと）
錆び付いた願いは

今　投げ捨てよう

だから
どうか聴いてこの歌を
声にならぬ叫びが

誰かに届くなら
ああ　それは幸せ？

痛む傷む　心と身体
（効かない薬　飲み漁りだす）
壊せ壊せ　この旋律を
（もがく全て考えたくない）


（殺せ　俺が塵になるまで）
早く逃げろ　愛の歌から
壊せ壊せ　腕切り刻み
何もかもが　もうだいきらい

腐りきった世界で
（こんな世界で）
息を止めるんだ


俺が俺で在り続けたこと
（誰でもいい　覚えててくれ）
ここにいるよ　見つけてください

ナイフを首に突き立て　笑う