Detour_Off_vocal

作詞：砂土
作曲：unibop

小説も舞台も僕らの会話も
口から出た言葉で紡がれるように
たった一つ犯したあの日の失敗も全て
未来へと繋がってるのかもね

けどね、駅前で白い息を吐いた
人を見ると何故だか恥ずかしくなる
たった今を生きてる
この熱を忘れてしまっていたこの僕が

そうだ
指を翳すと見えるこの赫も
嘘みたく晴れる空の青さも
夜の帳にかかる黒もきっと笑いものだ

さんざん街歩いたって
ぜんぜん着かなくたって
迷っていない僕は進むから
二つ先の交差点
曲がったその先が
終着点じゃないとしても
まだ

そうやって掲げた理想の先は
イヤフォンで塞いでた現実だった
たった一つ犯したあの日の失敗に絡まれ　
藻掻いて暴れて強がってるんだろう

そうさ
正しさだけが揺蕩う街など
幸せだけの目盛りの価値など
見捨てられてもいい命など紛い物だ

さんざん夜喚いたって
だんだん朝になってって
反射光に目が眩む
爛漫な子供が
窓の外はしゃいで
なんだか憧れてしまう
今日も

同じ道ばかりを歩いた
僕は気づいた

日常になった道と平凡歩む人生が
重なって見えて嫌になるな
だから濡れた窓を開いて冬の朝を吸い込んで
つぶれた靴で外に出た

透明なんか言ってるが遠くの空霞んでいる
そこにあるのは不確かさだ
ワンマンバスに飛び込んだ乗客は一人だけ
見えない空を晴らすために
今日も回り道をして