女「入るよー」
男「入って来ながら言うな」
女「いいじゃん。私と男君の仲なんだし。ね?」
男「……今日は何の用だ?」
女「んえ? 別に何の用もないよ?」
男「なら何故お前は来た」
女「そこに理由なんているのかい?」
男「今勉強中なんだからお願いだから帰れ、頼む」
女「勉強? 珍しいねっ」
男「資格取りたいんだよ」
女「大丈夫、男君は私の夫の資格があるよ」
男「受験放棄の準備すすめとく」
女「でも確かに、男君の勉強の邪魔するのも何だか申し訳ないなぁ……」
男「悪いな」
女「じゃあ静かにしてるから」
男「無理だろ」
女「そのかわりパソコン貸して欲しいな。勉強してる間暇だし」
男「パソコンするなら家でやれよ」
女「だって男君のアカウントの方がニコニコ綺麗に見れるんだもん」
男「……分かった、ホントに静かにしてろよ?」
女「がってん承知のすけとうだら!!」
*
5分後。
女「ぷっ」
男「……」
女「くく……あはははっ」
男「笑うなよ」
女「だってこれ見てよ、面白いじゃん!!」
男「……ぷっ、くだんねぇな」
女「でしょでしょ!! 後ね、これも面白いんだよ!!」
男「どれどれ……確かに面白いな」
女「じゃあこれは?」
男「イマイチ」
女「これなんかは?」
男「アリだな」
女「私のこと好き?」
男「釣られねぇよ」
女「ちぇっ。あ、男君そういえば勉強は?」
男「え、あ……」
女「すっかり私に夢中だったね//」
男「ニコニコ禁止な」
女「えー。私何にもしてないよー」
男「禁止、だ」
女「はーい……」
*
女「あ、新曲あがってる!!」
男「……」
女「今回いいかも!!」
男「……誰の新曲?」
女「男君の1番好きなアーティスト」
男「そういや今日解禁だったな。ちょっと流してくれ」
女「いいの?」
男「ちょっとだけなら大丈夫だ」
女「なら流すよー」
♪~
男「確かにいい曲だな。でもサビがあの曲に似てるな」
女「あー、これじゃない?」
♪~
男「そうそうこれこれ!! 良く分かったな」
女「伊達に男君の隣にいませんから」
男「でもこの曲もいいよな」
女「だったら私はこっちの方が好きかな」
男「あー、女はそっち派か」
女「ふふ、男君、好きなアーティストの話になるとイキイキするよねっ」
男「そうか?」
女「そうだよ、だって今も勉強がおろそかになってるじゃん」
男「……女」
女「なぁに?」
男「YouTubeも禁止な」
女「えぇ!?」
*
女「あぁ可愛い!!」
男「……」
女「私のページに合うかなぁ」
男「……ホームページか?」
女「うん、可愛い素材が上がってたから変えようかなーって」
男「女のホームページ、結構人気だったよな」
女「そうかな?」
男「ブログとか結構コメント付いてなかったか?」
女「見てくれてるんだ//」
男「……たまにな」
女「コメント多く付く時は大抵が男君の話の時だよ?」
男「どんなコメントだ?」
女「えと……『男君相変わらずのSキャラだね』とか『うざいって思わないの?』とかかな?」
男「女……」
女「なぁに?」
男「ブログで俺の話するの禁止な」
女「やだ」
男「あのな……」
女「男君の良いところは私が全部知ってるからいいじゃん。ね?」
男「……まぁ、ほどほどにな」
女「らじゃー!! ……勉強は?」
男「……」
母「男ー、女ちゃん、ご飯よ」
女「もうご飯の時間なんだ!!」
男「あーもう、勉強全然進んでない」
女「……私のせいかな」
男「まぁ、俺にも非はあるしな」
女「私も今度から気をつける!!」
*
その夜
コンコン。
男「こんな時間にノック……?」
女「男君」
男「女か、こんな夜遅くにどうした。勉強してるんだから帰れ」
女「ふふ、邪魔しないようにすぐ帰るよ。はい、これ、夜食だよ?」
男「女……」
女「勉強頑張ってね!!」
男「サンキューな」
Fin
コメント1
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ご意見・ご感想
千ちゃ
ご意見・ご感想
にやにやしながらよみました!笑
ほんわかしてていいですね☆
こうゆう感じいやされます。続きたのしみです∩^ω^∩
2010/10/04 16:59:37