女「入るよー」

男「入って来ながら言うな」

女「いいじゃん。私と男君の仲なんだし。ね?」

男「……今日は何の用だ?」

女「んえ? 別に何の用もないよ?」

男「なら何故お前は来た」

女「そこに理由なんているのかい?」

男「今勉強中なんだからお願いだから帰れ、頼む」

女「勉強? 珍しいねっ」

男「資格取りたいんだよ」

女「大丈夫、男君は私の夫の資格があるよ」

男「受験放棄の準備すすめとく」

女「でも確かに、男君の勉強の邪魔するのも何だか申し訳ないなぁ……」

男「悪いな」

女「じゃあ静かにしてるから」

男「無理だろ」

女「そのかわりパソコン貸して欲しいな。勉強してる間暇だし」

男「パソコンするなら家でやれよ」

女「だって男君のアカウントの方がニコニコ綺麗に見れるんだもん」

男「……分かった、ホントに静かにしてろよ?」

女「がってん承知のすけとうだら!!」




5分後。

女「ぷっ」

男「……」

女「くく……あはははっ」

男「笑うなよ」

女「だってこれ見てよ、面白いじゃん!!」

男「……ぷっ、くだんねぇな」

女「でしょでしょ!! 後ね、これも面白いんだよ!!」

男「どれどれ……確かに面白いな」

女「じゃあこれは?」

男「イマイチ」

女「これなんかは?」

男「アリだな」

女「私のこと好き?」

男「釣られねぇよ」

女「ちぇっ。あ、男君そういえば勉強は?」

男「え、あ……」

女「すっかり私に夢中だったね//」

男「ニコニコ禁止な」

女「えー。私何にもしてないよー」

男「禁止、だ」

女「はーい……」



女「あ、新曲あがってる!!」

男「……」

女「今回いいかも!!」

男「……誰の新曲?」

女「男君の1番好きなアーティスト」

男「そういや今日解禁だったな。ちょっと流してくれ」

女「いいの?」

男「ちょっとだけなら大丈夫だ」

女「なら流すよー」

♪~

男「確かにいい曲だな。でもサビがあの曲に似てるな」

女「あー、これじゃない?」

♪~


男「そうそうこれこれ!! 良く分かったな」

女「伊達に男君の隣にいませんから」

男「でもこの曲もいいよな」

女「だったら私はこっちの方が好きかな」

男「あー、女はそっち派か」

女「ふふ、男君、好きなアーティストの話になるとイキイキするよねっ」

男「そうか?」

女「そうだよ、だって今も勉強がおろそかになってるじゃん」

男「……女」

女「なぁに?」

男「YouTubeも禁止な」

女「えぇ!?」



女「あぁ可愛い!!」

男「……」

女「私のページに合うかなぁ」
男「……ホームページか?」

女「うん、可愛い素材が上がってたから変えようかなーって」

男「女のホームページ、結構人気だったよな」

女「そうかな?」

男「ブログとか結構コメント付いてなかったか?」

女「見てくれてるんだ//」

男「……たまにな」

女「コメント多く付く時は大抵が男君の話の時だよ?」

男「どんなコメントだ?」

女「えと……『男君相変わらずのSキャラだね』とか『うざいって思わないの?』とかかな?」

男「女……」

女「なぁに?」

男「ブログで俺の話するの禁止な」

女「やだ」

男「あのな……」

女「男君の良いところは私が全部知ってるからいいじゃん。ね?」

男「……まぁ、ほどほどにな」

女「らじゃー!! ……勉強は?」

男「……」

母「男ー、女ちゃん、ご飯よ」

女「もうご飯の時間なんだ!!」

男「あーもう、勉強全然進んでない」

女「……私のせいかな」

男「まぁ、俺にも非はあるしな」

女「私も今度から気をつける!!」



その夜

コンコン。

男「こんな時間にノック……?」

女「男君」

男「女か、こんな夜遅くにどうした。勉強してるんだから帰れ」

女「ふふ、邪魔しないようにすぐ帰るよ。はい、これ、夜食だよ?」

男「女……」

女「勉強頑張ってね!!」

男「サンキューな」


Fin

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 4 勉強

ツンデレ男とひたむき女のほんわかストーリー第4話。
勉強を始めたい男の言う通り静かにしている女。

閲覧数:49

投稿日:2010/10/03 14:11:42

文字数:1,709文字

カテゴリ:その他

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  • 千ちゃ

    千ちゃ

    ご意見・ご感想

    にやにやしながらよみました!笑
    ほんわかしてていいですね☆
    こうゆう感じいやされます。続きたのしみです∩^ω^∩

    2010/10/04 16:59:37

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