女「男君!!」

男「そろそろ来る頃だと思ってた」

女「じゃあ話が早いね。ゲーセン行こう!!」

男「……何しにだよ」

女「ゲーセンだからゲームに決まってるじゃんっ」

男「色々種類があるだろーが」

女「私がしたいのはUFOキャッチャー!!」

男「お前あれ好きだよな」

女「新作のマイメロのぬいぐるみが欲しいのっ」

男「マイメロいっぱい持ってなかったか?」

女「世の中には同じフィギュアを集めてる人もいるでしょ?」

男「いや……それもそうだけどそんな例えでいいのか?」

女「マイメロは可愛いからいいの」

男「今日は家にいようと思ったんだが」

女「私といれる休日より大事なものはないよっ」

女「いやあるぜ、それはお前だ」

女「そんな//」

男「そろそろそのパターンも飽きた」

女「じゃあ男君が実際に言えばいいんだよ!!」

男「ま、ゲーセンもあんま行ってなかったからな」

女「行こう行こう!!」

男「俺一人で行ってこようかな」

女「酷いよ!!」

母「あら、今日もおでかけ?」

男「晩御飯までには帰るよ」

母「気を付けてね。女ちゃんは今日も食べてく?」

女「でも最近頂いてばかりな気が……」

母「いいのよ。女ちゃんはもう私の娘同然だもの」

女「お義母様……」

男「おい、置いてくぞ」

女「あぁ、待って!!」

母「行ってらっしゃい」

男・女「行ってきます」

           *

女「着いたっ」

男「ここに来るのも久しぶりだな」

女「男君、音ゲーとか好きだったもんね」

男「あの頃は結構やってたな」

女「私はその男君を眺めてるのが好きだった//」

男「あーそうかい」

女「という訳で私はマイメロ取りに行くよ!!」

男「じゃあ俺は音ゲーでも見てる」

女「ええっ、一緒に来てよ!!」

男「来るなって意味かと思った」

女「はい、やるよっ」

男「昔は1回200円のやるのためらってたな」

女「今は屁でもないよ!!」

男「お前うまかったっけ?」

女「下手な鉄砲も数うちゃ当たるだよ」

男「その前に弾が切れるだろ」

女「大丈夫!! 男君は大船に乗ったつもりでいて!!」

10分後。

女「男君取ってぇ……」

男「お前凄いセンスだな」

女「何で手伝ってくれなかったの?」

男「お前が見とけ的なこと言ってたからだろ」

女「けち!!」

男「このマイメロでいいんだよな?」

女「うん……」

男「でも結構動いてるじゃねーか」

女「えへへ……共同作業//」

男「変なこと言うな」

女「じゃあ私が横に移動させるから男君が縦をお願い!!」

男「それ逆に難しいだろ」

女「私たちなら出来るよ」

男「その根拠のない自信はどこから来るんだ」

女「ほら行くよ、よしここ!!」

男「ホントにやるのかよ」

女「ここで取れたら男君にちゅーしてあげる//」

男「わざとミスるぞ」

女「照れ屋さんだね//」

男「……」

女「じょ……冗談だよ」

男「あ、取れた」

女「冗談にしなきゃよかったよぉ……」

男「いらないのか?」

女「いるっ!! 男君ありがとう!!」

男「半分は女がやっただろ」

女「はっ……そうだったのね……」

男「何がだ」

女「これが愛の力……!!」

男「アームの力だ」

女「マイメロ可愛い!! むぎゅー//」

男「……ま、取れてよかったな」

女「男君は他にゲームしないの?」

男「んー、最近来てなかったからな」

女「クイズゲームは?」

男「ブランクがあってもうついていけねーよ」

女「じゃあ問題!! わたくし女の好きな食べ物は何でしょう?

男「……あんみつ」

女「タイ焼きでしたーっ」

男「あれお前あんみつ好きじゃなかったか?」

女「1番はタイ焼きなの。じゃあ罰ゲームで……」

男「……あ、音ゲーだけやっぱ見てくとするかな」

女「ギターの奴? ドラムの奴?」

男「ギターかな」

女「男君前、実際にバンドでギター弾いてたよね?」

男「趣味の範囲でな」

女「キーボードの女の子可愛かったよね」

男「あの時お前うるさかったな」

女「うるさいとは何だっ。私は凄く心配してたのにっ!!」

男「最終的に仲良くなったから良かったじゃねーか」

女「今でもランチとか食べたりすることあるんだよ」

男「それは初耳だな。あいつ元気にしてんのか?」

女「気になるんだ?」

男「昔のよしみでな」

女「今呼んでみようか?」

男「今はお前と遊んでるから呼ばなくていいよ」

女「てへっ//」



男「久しぶりに来たけど楽しかったな」

女「うん!! マイメローっ」

男「相当お気に入りだな」

女「二人の愛の結晶だからね」

男「何か語弊がある表現だな」

女「もし私がUFOキャッチャーの景品だったらどうする?」

男「……ゲームにならないかな」

女「取るまでもないってことかぁ……」

男「ちげーよ」

女「じゃあ何さ!!」

男「……掴んだら離したくないんだからゲームにならないだろーが」

Fin

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 10 ゲーセン

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
今回UFOキャッチャーに挑む女。
男はそんな女を黙って見守るが……?

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投稿日:2010/10/23 12:39:11

文字数:2,135文字

カテゴリ:その他

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