人生というものは
慣性の法則で生きてる僕にとって
バッドエンドが確定して投げ捨てたくなる小説だ
正しい道が見える参考書ならよかったのに
そんな愚痴を吐いて読みかけの論文を宙に投げた

バッドエンドを観測しなけりゃ
この未来はハッピーエンドでもある
いつの間にかこの足が歩みを止めていた

曖昧な僕はどこに在り どこへ向かうのか
それを知る術なんてなかった　立ち止まるしかなかった
全知全能の悪魔は当の昔に死んでさ
指標も座標も残っていない
未来は不確定の中でゆらいでいる

成長というものは
零点エネルギーで生きてる僕にとって
この部屋の壁が無限井戸型ポテンシャルで
一歩踏み出すことが苦しくて難しい
弱虫でビビりな僕には呼吸だけで精一杯だ

ニュートンが神である世界なら
人生は参考書だったのだろうか？
意味のない問いかけはこれ以上やめて前を向け

脆弱な僕はどこに在り どこへ向かうのか
それを知る術なんてなかった　立ち向かうしかなかった
予測不能の明日なら怖くて仕方ないけど
指標も座標も必要ないさ
未来は不確定の中でゆらいでいる

ガイガーカウンターと共に閉じ込められた
猫の命運を見届けるには覚悟が要るんだ
たとえ怖くても　その箱をぶち壊せよ
未観測の未来をこの手で収束させろ