【片恋、上等】

聞き慣れたみんなの声
朝の通学路 並木の道
元気な顔も眠そうなあくびも
挨拶をかわして 笑い合って
ほら ほっとする

食堂から仕込みの匂い
生姜焼きに、とろとろオムライス
今日もきっと争奪戦だから
4時限終了で即ダッシュ
あの子のぶんも食券を確保して
そして誘うんだ

結果バトルに破れて
手にしたのはわかめうどん
しかもあとからやってきた悪友に
おごる羽目になったんだ

（なんちゃってドイツ語コーラスの訳）
生姜焼き、オムライスの戦い
敗北した…わかめうどん
僕は友達にお昼ごはんをおごった

いちばん後ろの席から
眺める狭い教室には
いくつもの物語の欠片
律儀に僕はそれを拾い集めてる

君とはすれ違ってばっかりだ
僕と君の間に人が増えて
神様が邪魔をしてる
もどかしいな

ぼくの惨状を見てみぬふりの
pass away 季節が通り過ぎていく
far away 想い出は積み重ねられて
dissappear 共有した時間は 薄まってく

だけど変わらず君のことが好きで
やけどみたいにヒリヒリする
胸の痛みや
手の届かない場所で輝いてく君を見ることが
ぼくはきっと好きなんです

君という夢みたいな存在に惹かれて
息を吸う生きている温熱が僕に宿る

この片想いを抱えて生きてくのも、悪くはない