明け方の薄い月を
太陽の光が消してゆく
動き出す街のエネルギーに
私は息を止めた
「さよなら」も言わず 行ってしまった
あなたの温もり思い出し
眠れぬ夜を過ごすたびに
虚しさが積もってく
〜明けない夜はないんだと
知ったふうに言う人たちは
どうせ他人の苦しみなんて
わからないくせに
どうして、どうして、叶わないと
知っているのに 夢を見る?
こんなに、こんなに、苦しいのよ
この気持ちの果ては どこ?
密やかなあなたへの思いに
応えてくれたあの優しさは
愛を知らなかった私に
安らぎをくれた
「誰も愛せない」と言うあなたを
抱きしめたときに 気づいたの
どんなに触れても溶かせない
痛みがあること
〜街角のカフェが壊されてゆく
ふたり通った思い出も
粉々になった瓦礫とともに
片づけられてく
何度も、何度も、壊してきた
愛という名の迷路を
あなたは、ひとりで歩いてゆく
抜け道はどこに ある?
〜あなたの背中 見つけて走る
乗り換えの駅 混んだ階段
やっとつかんだ あなたの手の
変わらない温もり
どうして、どうして、叶わないと
諦めていたんだろう?
こんなに、こんなに、大切だと
思う人は、あなただけ
何度も、何度も、壊してきた
愛という名の迷路を
今度は、ふたりで歩けばいい
抜け道はきっと ある。
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