雨音に沈む

はやとりりぃ

描く未来はどこにもなくて
嘆いてみたところで変わらないままで
探していた面影見つけられないまま
そらしてみたところで無くせないままで

変わってしまったこの街の景色と
止まらない時間がやけに早くなってく
このまま何一つ描けないまま
生き続ける意味などありはしない

忘れないように手を繋いで
無くさないように声を上げて
忘れたいことが増えていく
つまらない世界だ

忘れられない日々の中で
まだ言えていないことばかりで
覚えていたい記憶ばかりなのに
消えていくあの日握りしめた未来

大人になる程
嘘が上手くなって
隠した夢の意味さえもわかんなくなって
やりきれなくて
飛び出してみたのに
変われない僕が歌を歌った

届かない声はどこに向かって
歌えばいい？
変われない僕は
どこに向かって行けばいいの？
何も知らないまま
飛び出した言葉のない世界へ

君の声がする方へ僕は
走って行きたいと思ったんだ
君の声が聴きたくて僕は
壊れた足を動かして進んだんだ

落ちた雫
取り戻して
声を大にして叫べ
諦めなど
いらないから
その手を前に差し出せ