「共犯者」

暮れる夕陽終わる今日もなにも変わらず
憂鬱で普通な日々を歩んでいく

募る苦言溜まる不満なにも変わらず
何の色もない日々を走ってる

ベッドに潜る時だけは
憂鬱を忘れるひととき
スマホが灯りの一部屋の幻想

流れる多様なサムネイル
そんな中で見かけた
一つの蕾そっと拾い上げた

広がっていく。画面の外へ
蕾が綻びゆく活き活きと
何もない白紙の日々に

色が広がってく

落ちるタ陽の中
合わない話思い出し

ため息零れ落ちる
いない人を探してるようで

画面の中を見やって
虚無感紛らわす

そんな中で見かけた
大輪の集いを

無くなっていく。胸の虚無感が
いない人探すような違和感が
誰もいない日々の寂しさに

花が広がってく

流れるひとりのサムネイル
花の譜図を思い浮かべる
かのような歌に口綻ばせてる

画面の中を見つめて
次々来る通知見つめて

かつては無かった充実を感じて

溢れ出してく。感謝の五音が
花束を添えた祝福の音が
これからも君の毎日
に聴き惚れていく