貴方と初めて会う
あの日、桜木の
花実が切なくて
だけどとても綺麗――

二人を優しく見守って囲むように
桜の花が舞い踊る淡い風

ひらひら泳いでる
私の白い頬をくすぐって
そよそよ唄ってる
刹那の華が…
青い空に映えるは恋

朧月が照らす
あの日、桜木の
影はただ霞んだ
思い出、追憶――

懐かしい面影は今はどこにもない
貴方がいた景色忘れたくはない

きらきら輝いた
夜空の星の幽かな光
刻、刻、過ぎていく
静寂（しじま）の時が…
お願いこれは夢と云って

目を閉じて君を想い続け
手が届かないの知っている
涙をそっと拭いてみようか
花弁で

貴方に逢いたくて
いつもこの場所に来たよ
叶わぬ願いだったかな
儚く散っていく

貴方のことが好き
今もまだ覚えている
届かぬ想いだったかな
静かに消えていく
夜桜に紛れて