大好きな君の隣の席


意識しすぎて
妙に固くなる


『よろしくね』


そんな一言が口から出ない

なのに君は、
ボクに優しく


『よろしくね』


と話しかけてくれた。


そんな君は、風邪で休んだボクにノートを貸してくれた


『あ、有難う』


口ごもった声のお礼に
君は笑顔を返してくれた


うじうじした
自分が嫌になる


それから彼女も
風邪で休んだ。


お返しがしたくて
必至にノートをとった


数日経って
君は学校に来た。


『ノート貸すよ』


ノートを握る手が震える。変な汗を掻いたのを感じる


『有難う、助かるよ』


君は嫌な顔もしないで
笑顔で受け取ってくれた


そんな小さなことが
ボクにとっては大きな幸せ

君のことが好きなんだ
いつか自分の気持ちを伝えたい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

隣の席

思春期真っ只中の少年が隣の席の少女に想い寄せた話。

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投稿日:2011/08/28 23:52:32

文字数:353文字

カテゴリ:その他

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