絵本の中の世界なら
明日の天気もわかるかな
アリスの跡を探して
いつまでも夢に囚われたまま

粉々に砕けた心は
二度と元には戻らないし
今でも君の幻影に
睨ませる僕が憎い

悲しいとは言えないな
僕が蒔いてしまった種だから
苦しいのは僕の方か
土の下の君の方か
何もかも穢してしまった
黒く煤けた思い出に
縋って泣いてしまうのだ
アリスの元へ届くように


染み付く記憶が痛い
心ごと抉り捨てたい
今更僕は振り返る
この先もきっと引き摺る

アリスの元へいけるように

許しなんて必要ない
僕が摘んでしまった芽だから
冷たいのは僕の方か
土の下の君の方か
もう咲けないと知っていても
逃げたりはしないけど
縋って仰いでしまうのだ
アリスの元から見えるように


アリスを追って迷い込んだ
這い上がれず眠りにつく
時計はとうに壊れていた
もう動かない 動けないんだ

前も後ろもわからないの
こんなところに突き落とした
疚しさの底 穿つ呪いが
止まらない 溢れ続ける


悲しいとは言えないな
僕が折ってしまった枝だから
苦しいのは僕じゃないよ
土の下の君の方だ

後悔なんて言えないな
僕が踏んでしまった花だから
泣いていいのは僕じゃないよ
土の下の君の方だ
間違いなんてわかってる
でも後戻りもできなくて
縋って叫んでしまうのだ
アリスの元へ届くように