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一つ、街灯が私を照らす。
故に、私は見えない。
茜の日差しは、涙の枯れた目を焼いて。
また、時が過ぎた事だけを私に伝える。
いつまでこうしているのでしょう。
いつまでも、止まった時を過ごしたいの。
嫌だ。嫌だ。いつかは消えていってしまう。
そう、分かっているから。だから、私は停滞する。
何も残らない。何も私は持っていない。
そう、失うものはないから。そんな、見せかけだけ。
一つ、街灯が私を照らす。
故に、感覚はいらない。
一つたりとも、眼に映るものは無い。
ただ、それでもいいとだけ強がるふりをする。
いつまでこうしているのでしょう。
いつまでも、夜の中にいたいの。
嫌だ。嫌だ。いつかは明けていってしまう。
そう、分かっているから。だから私は、停滞する。
何も見えない。何も私は持っていない。
そう、見えるものはないから。光はいらないから。
街灯の、平凡な灯りに連れてこられて。
この灯りのように、滲んで溶けて。
もう何も失いたくはないから。
何も、持っていない方がいいの。
無理だ。無理だ。って諦めたことしかない。
そんな、弱さしかないから。だから私は…
嫌だ。嫌だ。いつかは消えていってしまう。
そう、分かっているから。だから、私は停滞する。
何も残らない。何も私は持っていない。
もう、失いたくはないから。そんな、願いだけ。
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