それは程よく醜くそれでいて
まだ救いようのある銀河
仮初の秩序で縛られた社会
そのもとで生まれてきた私たち

午前零時に死んでゆく今日
明日はどれだけ景色が変わるの
己の愛しき命を掲げた最期に
そっと舌を噛み千切る

僕らだけの大切な日々
思い出が優しく包むよ
ナイフで眼球刺されたり
互いに心臓握り合ったね

君が飛ばした愛の唾が
哀になり傷を深くする
今やそれが生き甲斐になり
失うことをやめられなくなる

寂しさを言葉に埋めたって
喜びを悲風と燻っても
時と共に切り刻んだ声の主を奪いたがる
斐が拗れてく

声帯穀潰し夜明け待てばその心に葬った
愛情なんてふざけた冗談も灰にして笑うんだ

金輪際この傷みは無かった事にしてしまおうか
もうすぐに印さえ消えてく あらゆる無を隠して

ほらまた恋を失う音がする
すれ違いばかり
億劫な私の脳は既に肥えてしまって
どうにもならないの


人の心はとても脆く
人によって容易く動かされる
信念なんて金と権力ですぐに曲がるものなのかもしれない

枕で食われ食いつなぐ
それが正しき道理だと気づく

媚薬も金も飲み込んでいけば
足りない物はもう無いでしょう

音楽を作るつもりが
今や音楽に作らされている
ビジネスとの関わりが己を押し殺す
とんだ自殺行為だ

そうさ見上げることもなければ見下す事もないさ
口から出た冗談、愚痴、唾液を、さあ飲み干しておくれよ

行きついた道に落ちた幸せを拾い集めて笑顔
芽生え 花 咲き乱れ 季節は廻っていく

幸も不幸も
喜びも悲しみも
知らないままでいたいよ
それが純情な気持ちを持ち続けるための諷示(ヒント)



誇れるものに踊らされて
憧れるものに蝕まれていて

大切なものなんて無くて
でもこんなにも愛おしくて

”当たり前”とか、”常識”とか
”正しさ”だとか、”間違い”とか
馬と鹿だけの争いだって
そんな事ばかり考えてた

君は今まで何と戦って
何を守るため生きてきたの?

誇れるものに踊らされて
憧れるものに蝕まれていて

大切なものなんて無くて
でもこんなにも愛おしくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桑間濮上

IAオリジナル楽曲「桑間濮上」の歌詞です

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23342981

閲覧数:354

投稿日:2014/11/10 17:43:22

文字数:886文字

カテゴリ:その他

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