心が泣いている
しとしとと降る雨のように
血の中をかいくぐって来たかのように
しとしとしとしと雨は降る
身を伴わない雨はやがて内を満たし
海となり佇む
心が泣いている
哀しいのでもなく
淋しいのでもなく
ただただ溢れるままに
泣いている
やがて身を伴って涙を流し
海は枯れていくのだろう
海が泣いている
身を空(カラ)にしてしまったことに
満たしていた心を手放したことに
いずれ空(ソラ)へ還るのだとしても
離れた痛みが消えないと
海は静かに泣いている
空へ還ろうと
手を伸ばしながら
全ての命は泣くのだろう
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