嘆いて 嘆いて どん詰まり
幸も 不幸も とどのつまり
己が眼に映るは同じ
一切衆生 空(うつお)の代物

サヨウナラ、と呟いて この世あの世に逃げ道探し
サヨウナラ、と言っといて どこにも行く宛がないと知った

他人の寂寥 世間の美悪
それらに目を向けたのが敗因
涙を飲んで 苦心惨憺
今更、知らぬ存ぜぬでは済まされない

その背後で廃人が 「時が来たぞ」なんて喚くもんだから
今こそ過去を清算出来るんじゃないかって
期待して 期待して 裏切られて

ひそやかな命の頂点で これでもかと謳うその声に

嘆いて 嘆いて とどのつまり
僕らは 春を 待っていた

ライセンス

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燕の巣に寄せて、詩

元スナックの廃屋。
気怠く蔓延した性の残骸のような場所で、新たな生命が芽吹いていました。

これはそんな歌。

閲覧数:143

投稿日:2020/02/29 22:43:33

文字数:279文字

カテゴリ:その他

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