翳した手を濡らすは 今宵の月
蒼く淡く儚く 常世の闇照らす
願いを託す前に 果てる流星
煌めくその刹那に 人は何想う?
揺蕩う水面に映った
異形の翼 羽ばたく
奏でる不協和音で
狂気を演じてみようか
流れる雫に融け込む
愛しい記憶 鍵かけ
最期に遺す言葉も 風に
歪な祈り 闇の中
探せど光は見えず
木霊する声に怯えて
檻の中一人
翳した手を滴る 今宵の罪
紅く甘く虚しく 常世を染め上げる
願いを託され飛ぶ 真白の鳥
遠ざかるその姿に 人は何を知る?
揺蕩う意識の中で
異形の翼 羽ばたく
幽かな幻想世界
慈愛を演じてみたいと
流れぬ雫に隠した
愛しい記憶 忘れて
最初に紡ぐ言葉は 風へ
歪な祈り 闇の中
傍で影法師が嗤う
壊れ逝く音に震えて
檻の中一人
祈りは歪 闇の闇
隠した眼で彷徨う
問いかける声に問いかけて
一人檻の中
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