真っ赤に染め上げた薔薇の小さな棘が
いつしか貴女の胸を刺すまで待つわ
呪いのように貴女を蝕んでいくまで待ち遠しいの
早く時よ満ちて すぐに
一匙の毒を水に溶かして綺麗に育てようか
朱く朱く美しい耽美な貴女のような花を
楔のように胸に打ち込んで貴方に祝福を
胸が痛むの?「そう」よかったさすってあげる
大丈夫だよ苦しいのは束の間
名前を呼ぶよ貴方には私だけでしょう
貴方の隣にいつもいてあげるからね
言の葉に乗せた想いよ茨となって絡み付いて
流れ出た鮮血を優しく舐めとってあげるからね
毒に蝕まれて貴女と共に永久の眠りを
貴女を抱きしめて何度でも耳元で囁こう
呪詛の様に何度だって繰り返す
優しく撫でるよ ネムリニツクマデ
眠いの?おやすみ… 私も もうすぐ
静かに世界を閉ざした貴女に最後のくちづけを
柔らかな月明かりに抱かれて共に眠りましょう
二人きりの世界邪魔するものはもう何もない
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