交響詩 「ゆるり・もゆるり」
題名の「ゆるり・もゆるり」とは、北海道の根室沖の太平洋に
浮かぶ二つの無人島「ユルリ島」と「モユルリ島」のことであ
る。どちらも鳥獣保護区に指定され、エトピリカなどの野鳥
の営巣地であると共に、放牧馬が野生化した群れもいたり
と、貴重な自然が残されている。
はぁもPは約12年前、この地を自家用のオンボロ軽ワゴン車
でツーリングよろしく訪れ、その壮大な自然の姿に驚嘆しし
ばらく立ち尽くすほどの感動を覚えた。その時の感動を、後
に一篇の詩にまとめたのが、この交響詩の歌詞となった詩
「ゆるり・もゆるり」である。
この交響詩を書くに当たって、シベリウスの交響曲第7番、
あるいは交響詩「タピオラ」などを参考にした。曲は交響詩
の体裁ではあるが、途中にスケルツォ風な展開部を挟んだ
り、有機的な連関を随所に持たせている。
ニコ動にうpしてきた♪(02/27) 絵師様各位に感謝! m(_ _)m
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6277477
歌詞 ↓
交響詩『ゆるり・もゆるり』
ちいさな ちいさな飛沫が風にさらわれて
ほら 彼方には寒い楽園が見える
ゆるり・もゆるり 行き着く先にある
切り立つ岩と 草原と 儚い海鳥達の共和国
快楽園の 道のりを知る 無言の波は
輪のかかる太陽に見とれてた 私の足下をたぐり寄せ
気が付くと 靴がない
そのうち 足首もなくなるだろう
私が何者で 何処から来て 何処へ行く途中だったか
何を持っていて 何が欲しくて 何に憧れていたのか
そんな他愛のないこと すべて海に溶けてしまって
ゆるり・もゆるり もう膝から下が欠けている
快楽 ……なのか 楽しいのか
確かに 痛みなど感じないから
でも 痛くなければそれで幸せ?
溶けて一緒になるのが 本当に幸せ?
ゆるり・もゆるり
時間はなかなか答を明かさない
ゆるり・もゆるり
距離はすべての疑問にベールをかける
でもこのままだと 溶けてしまうよ
私は 一体何者だったの?
その疑問だけ 最後にここに置いていって
ほらもう 腰から下が
ゆぅるり 溶けて あの島に
たどり着こうとしてる
諦めなきゃ
もう胸から下が
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