ただ単に前だけを向いていたかった
見上げれば足がすくみそうになるから
迷いながらひた走るほどその影は高くなって
気づいたが最後もう後戻りはできなくなっていた
どこにだって、行けると思っていた
何にだって、なれると思っていた
結末ばかりに囚われて
見たくもないモンにうなされて
それでも諦められない
このマイクひとつだけ
たとえどこに向かうことになろうとも
この思いが揺らぐことはないから
1人で戦う強さも弱さも
こぼさないように強く握りしめた
このまま終われない 終わりたくないから
超えて行くんだ

憧れや夢ばかり独り歩き
(どこに行くの？)
この声を上げた先に何があるの？
(分からないの)
夢か現かそれ自体もう見失いかけて
できればそのどちらでもないものに縋っていたかった
25時を過ぎたころ
時計の針が焦らすほどの
静けさを背負わされ
立ち上がるだけで倒れそうになって
吸いこんだ煙はいつか描いた絵空事のようで
吐き捨てる先はこのマイクひとつだけ
たとえ誰が向こう側にいようとも
この思いを殺させはしないから
1人で戦う強さと弱さが
示してくれる行き先を目指すんだ
ここでは止まれない 止まりたくないから
超えて行くんだ

たとえどこに向かうことになろうとも
この思いが揺らぐことはないから
1人で戦う強さも弱さも
こぼさないように強く握りしめた
このまま終われない 終わりたくないから
超えて行こう