夕暮れの坂道で愛の鐘に導かれ
家路を急ぐ少年少女よ
君たちにささやかなこの歌を贈る
どうか心の隅に留めていてほしい
少年よ
世の中たいていのものは金で買えるけど
本当に欲しいものほど金では買えないことを
少女よ
理不尽や認められないことを嘆くときは
相手を認められているか自分に問いかけてくれ
少年少女よ
思い描いていた大人になれなくても
それも悪くはないと思える時がきっと来るさ
歩き出したばかりの君たちなら
これから何だってできるけど
時間は限られているから
やりたいことには迷わず飛び込め
少年よ
世の中どうにもならないことも多いけど
どうにかできることもそれなりにあるってことを
少女よ
人生何度だって失敗してもいいけど
失敗すらできない臆病者にだけはなるなよ
少年少女よ
クレヨンで押し入れの奥に描いた夢は
消しゴムなんかじゃ簡単に消せやしないさ
足並みをそろえるのは大事だけど
あえてはみ出すことから時に
新たな歴史は創られる
異端児を笑う愚か者にはなるな
大切なものは大人になるほどに見えなくなるから
その目に映るすべてをしっかり心に焼き付けろ
家族や友人といつまでも一緒にいられないから
共に過ごすかけがえのない時間を大切にしろ
未来は真っ暗だと瞳を閉ざした大人は言うだろう
惑わされるな瞳をそらすな
恐れずに自分の信じた道をひたすら進め
きっと私の言葉は今の君たちの心に
響くことはないのだろう
それでも私は歌うたった一人君だけの
心に届くと信じて私は歌う
少年よ
少女よ
在りし日の
少年少女よ
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