卒業パレード

今日で最後の制服姿鏡を見て笑う門に悲しみ
スカートの丈に厳しいあの先生でさえ
涙を堪えてる空は青く広がって風は背中を押す

卒業式を抜け出して走る二人きりの屋上へ
胸に咲いた真っ赤な花おめでとうの文字
あなたの制服の第二ボタン二人きりの屋上で
外してほしいと願う涙混じる声

何度も書き直し結局渡せないまま
くしゃくしゃになった手紙は
今もポケットの中
バカにされないかな笑われないかな
深呼吸を一つして少しリボン揺れる

卒業してもまた笑い合ってこの場所に集まって
みんなとおしゃべりできるならそれも悪くない
そんな強がりは口先だけ頭の中ではあなたを
独り占めしたくってたまらない時間が過ぎてく

心が震えるわたしに嘘をつく
気持ちは変わらずに真実だと気付くの

卒業式を抜け出して走る二人きりの屋上へ
胸に咲いた真っ赤な花おめでとうの文字
あなたの制服の第二ボタン二人きりの屋上で
外してほしいと願う涙混じり空に響くこの声