一歩踏み出す勇気も 持っていないから
小さな箱の中ずっと 誰かを羨んで
こんなもんは自分じゃない そう思いながら
手も足も出ない現実から 目を逸らしてるんだろう

誰かの優しさも素直に受け取れないから
目に映る全てに甘い言葉を注ぐ聖者様
本当は心にもないのに、甘やかさないでよと
差し出された手を払い除ける 本当弱い生き物

「何かあるなら話してほしいよ」
僕にはそれがとても難しい事なんだ

何もかも忘れて もう全部忘れて
欲しい物は手に入んなくて途方に暮れるけど
なかった事にして もう全部無くして
また1から始めてみるのも
悪か、ないかな

いっこ捨て去ってしまえば 後は次々落ちていって
気がつけば手のひらに残るは 僕の温度だけ
最初から何も無かった そう自分に言い聞かせても
握りしめていた感触は 消えて、くれないな

あなたの優しさを忘れて繋いだ手を離して
遠く、遠く、見えない場所まで行くから
もしまた会うことがあったなら はじめましてを交わして
1からやり直すことは 出来ないだろうか
出来ないだろうな

何もかも忘れて もう全部忘れて
大事な物こそ手を離して大後悔するんだろう
全部無くして 何もなかった事にして
なにもなかったような顔して
今、笑うんだ

全部忘れて 全部忘れて
寂しくなんかないんだと
強がって笑うんだ