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箱庭の少女 異聞

mothy_悪ノP様の箱庭の少女~ぜんまい仕掛けの子守唄2~を聴いて
http://piapro.jp/content/5nu8resbsrtwthij

胸の奥が詰まりそうな切ない曲でした。
かなり異端ということはとりあえず自覚しております(汗
でも、「戦争」「外の世界なんてしらなくていい」「父」「娘」
から私がイメージしたのは「戦時中の日本」でした。
そんなわけでその妄想に従って描いてみた1枚です。
下の妄想は、人形は人の忌みや穢れを肩代りするといった感じで。

~~~~~以下妄想~~~~~

男は人形を娘と呼び、人形は男を父と慕っていた。
突然の空襲、警報もなく襲ってきた焼夷弾の雨に屋敷は火の海に包まれている。
男が人形のために集めた品々も全て炎の中に飲まれていく。
人形は男を愛していた。だから男の形代になるつもりだった。
しかし、男はそれを許さない。
焼け落ちる部屋で「娘を頼む」そう人形に微笑んで拳銃の引き金を引いた。
血の海に横たわる男を眺めながら、人形は自分が娘の身代わりにすぎなかったことを悟る。
男は人形を愛していたが、その愛はかつて自分が捨てた娘へのものだった。
人形は炎の中で、それでも構わない、男の最後の望みを叶えようと思った。

どれくらい時が経っただろう。人形は自分に小さな手が触れるのを感じた。
が、その瞬間危うい均衡を保っていた焼け焦げた体はボロボロと崩れていく。
刹那、垣間見た少女の姿に人形は自分が人形としての役割を果たせたことを知る。
崩れた人形の体は風に乗り、空高く舞い上がっていった。

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投稿日:2008/06/27 01:52:42

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カテゴリ:ピアプロキャラクターズ

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