ジャケット

底から/GUMI

こんな世界に生まれてしまったことが悲しくて泣き叫んだ
あの日から明日明後日と過ぎた日々は今二十四回目の夏

無為に人生を使ってきた 歳を取ることが本当に恥ずかしかった

その昔憧れていた先輩は金遣いの荒い母の為と
高卒でブラックに就職して鬱とアルコールで死んだらしい
二年前のことだと昨日知った 代われるものなら代わりたかった
泣くことも祈ることさえ出来ず知らぬ間にあの人を追い越したんだ

"居なくたって生きていける"? それもそうか でも

タイミングは何度だってあった 「なんだ、まだそんなとこいたんだ(笑)」
それが引かれた最後のトリガーだったことは今や誰も知らない
このまま私が人生を続けたとして今度こそ貴方を殺してしまうかもな

たった一度きりの生涯も かけがえのない尊い存在も
数字に置き換わって 「昨日より減って良かったね」
ずっと抱えてきた後悔も 未だに足ることない贖罪も
死ねば全部"1"だって喜べばいいんだっけ
わからないや

笑顔の可愛らしかった後輩は薬物中毒の彼女と出会い
大学を辞め無茶な運転で子供を巻き込み死んだらしい
他人事では済まないと思い知った 代われるとしても代わらなかった
家族は強い自責の念と多額の賠償金を負った

「長く生きたって偉くはならんさ」 病んだ末期の口癖だった
カッターナイフの跡で巻かれた腕だってもうファッションに収まらない
例えば私が人生を説いたとしてより多くの誰かを殺してしまうかもな

ずっと ずっと 考えているんだ この暗い底から目指す先は何か
いつになれば死ねるんだ なあ

仮に私が明日死んだとして人類は気にも留めず
人類が明日壊れ滅んだとして地球は回っていく
地球が明日砕け散ったとして無垢な岩だけが残る
それでも貴方が死んだ明日に私は泣き叫んでいる

たった一度きりの生涯も かけがえのない尊い存在も
もう戻らないんだって 何もかも遅過ぎたんだね
そこで積み重なる後悔や 未だに足ることない贖罪が
動力となって歌う 底から貴方へ歌う

ただ続いていくことを願うのだ "そこ"から始まる物語は
貴方が描いていくものだから 言葉を紡ぎ価値とするなら

00:00 / 04:12

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

底から off vocal

「底から」の未マスタリングinst音源になります。
何か使っていただける機会があればこちらをお使いください。

2023/11/21追記
関連ファイルにアルバムリマスター版のinst音源を追加しました、2mix(no master)、masterそれぞれのmp3、wavで計4種です。
ミックスに微調整が入りました。

BPM:178

閲覧数:82

投稿日:2023/07/29 11:36:53

長さ:04:12

ファイルサイズ:3.8MB

カテゴリ:カラオケ/インスト

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