The Birdcage of Paradise
空を愛した人と、檻の中に残された僕。
愛は解放だったのか、拘束だったのか。
悲しみが美しさに変わるまでの祈りと旋律を、
英語と日本語で織り交ぜた耽美で退廃的な一篇にしました。
― どうか、君が飛び立った空が、自由でありますように。
タイトルに込められた意味:
• **Birdcage(鳥籠)**は、自由の象徴である“鳥”を閉じ込める存在。
けれどこの詩では、檻そのものが「愛」でもあり「救い」でもあります。
The Birdcage of Paradise は、
「愛する者を手放す痛み」と「自由と執着のあわい」にある感情を、
鳥籠という象徴を通じて描いた詩的なラヴ・レクイエムです。
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詩の構造:
• Introでは別れの瞬間と視点の交錯(天へ昇った君/檻に残る僕)を描写。
• Aメロ〜Bメロでは「天使と悪魔」「檻と愛」という対比を通じて、
感情の構造と役割の逆転を表現。
• サビでは “Fly, fly, my only one” のリフレインが、
「喪失」と「祝福」の両義性を帯びながら繰り返されます。
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テーマ性と多角的視点:
• 1. 罪と赦しの物語
無垢なる者に恋した“悪魔”=語り手は、
自分の愛が相手を閉じ込めていたのではないかという葛藤を抱える。
それでも檻は「still open」であり、解放の意志は確かに存在している。
• 2. 自由と死の重なり
“自由”とは単なる幸福ではなく、
愛の鎖を断ち切るほどの痛みと引き換えに手にするもの。
Bridge以降で語られる「愛の鎖」「自由の抱擁」「降りそそぐ雨」は、
君の死後の姿を祝福のように、しかし涙のように語ります。
• 3. 言葉にならなかった祈り
「背中の翼に触れて願った」「stay with me until the end of breath」など、
**“言えなかったこと”と“残された想い”**が、抑えた言葉で描かれます。
それは希望ではなく赦し、または記憶への誓いに近いものです。
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言語と構成:
• 英語と日本語を楽曲的な響き重視で融合
• 倒置法・語尾響き・リフレインの繰り返しにより、
視覚よりも“耳”に残る構成を意識しています。
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