ミツバチになりたかったカマキリ

私たちは日常の中で、自分にないものを持つ存在に、"あこがれ"を抱くことがあります。

しなやかで美しいカマキリにも、"あこがれ"の存在がいるのかもしれません。

カマキリがあこがれた存在、そして、カマキリが見つめる過去とミライを、初音ミクと一緒にのぞいてみましょう！


【歌詞】

わたしの名前は「カマキリ」
ご存じだと思います「カマキリ」
カマみたいな手があるのでそのまんま「カマキリ」なんです

わたしの仕事も「カマキリ」
ご存じだと思います「カマキリ」
普段カマを使って獲物を捕るので
「カマキリ」なんです

今日は一匹ミツバチを
捕ろうとしたら仲間が出てきて
やられたのです

いつかボクも　あんな風に
飛びたいな

いつかボクも　仲間たちと
暮らしたいな　なんてね

どんな獲物でも素早く捕らえて離さないのに
細身な身体を生かしてどこでも隠れられるのに
人間にだってこのカマ使えば立ち向かえるのに

いつしか抱いていた　
柄でもないようなあこがれ

今日も振り払って
チョウが来るとウワサのあの花の裏に隠れているのです

いつかボクも　あんな風に
飛びたいな

そしてかわいい　素敵な娘(こ)に
出逢いたいな

食べられちゃうけど

カマキリ学校行って勉強をがんばり
カマの使い方と隠れ方を学び
カマキリ検定一級に合格したのに

誰かを捕まえなくちゃ
生きられないなんて嫌なんだ

無情なほどにボクらの世界は
「ありがとう」も「ごめんね」も無いんだ

今日もあの花の裏で生きていくよ…！

カブトムシ　ナナホシテントウ　オオクワガタ　カナブン　カミキリムシ　

モンシロチョウ　アカトンボ　トノサマバッタ　ツクツクボウシ

ゾウムシ　タマムシ　スズムシ　ハナバチ　ナナフシ　ゲンジボタル　アリ

ボクらはありのままに生きているから素晴らしいね

たけど時々思う

いつか甘くておいしいミツバチのハチミツ食べたい！
ミツバチみたいにたくさん空飛びたい！
でも本当にミツバチになったとしたら
働かなくちゃいけないしなあ

昔はコガネムシ君とよく遊んでいたなあ
あの日からボクは何が変わったのかなあ

(カマキリも良いよね！)