たぶんまだ夢の中の世界にいて
知らない夜の街で月を眺めていたんだ

手を伸ばせば届きそうで
今すぐそれが欲しくなって
飛べることは知ってるから
思うままに飛んでみる

思い通りの世界で願いはいつも叶って
心は満たされて素敵なことでしょう？

晴れて手にした月の裏側の顔は
あまり好きじゃなくて描きかえてあげたんだ

気に入らないものは全て
正しく作り直せるから
夜にだけ使える魔法で
望み通りに変えればいい

神様になんてなっても他人のことばかりで
自分の願いなんて叶える暇もない気がして

魔法使いにもしなれたら
過ちだって怖くないよ
時間を巻き戻す魔法で
全てやり直せばいい

夢はいつかさめて魔法もいつか解ける
ただそれだけのこと
わかりきっていたはずなのに
それなのに悲しくて涙が頬を伝う

夜が終わる夢からさめてく
もう今日が始まる魔法のない今日が

朝にかわる夢を忘れてく
またいつものように日々に溶け込んでいく