再生
音のない世界 市井は遠ざかる
君が残した破片を繋ぎ合わせて
何となく律動的な匂いがしたの
「揺蕩うよ、ずっと」
街はいつしか陽だまりを避けて
どのメロディーも主の名をなぞらない
この音色ならば伝えられる
そんな気がしてた
歩道橋の真ん中で
愛の歌流してみた
染みついた赤褐色の諦念飛ばして
轟いて弾けてみせるんだ
寒気のやまない時勢の吐息さえも
閉じ込めないでね、未来
忘れていたの 声の出し方も
霜が張り付く時計の針のように
大事な人のため私は歌うよ
無味の光吸い込んだ
座っている感情達を
呼び覚ます準備はいいかい
形など帯びないけど確かにある
小さな心臓の足音が
あらゆる全部受け止めて歌にするの
まだ生きてるから、未来
鳴り止まない音楽の中で生まれた
君の音届ける私は詞(コトバ)さ
染みついた赤褐色の諦念飛ばして
轟いて弾けてみせるんだ
寒気のやまない時勢の吐息さえも
閉じ込めないでね、未来
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