首を伸ばし伸ばし待ち侘びるの
一途なわっちを尻目に
夜這い奪い隨に舞踊
いけずな御前に天誅

ねえ御前さんこんな夜中に何処行くの?
さっさ帰ってきやしゃんせ
丑の刻越えぬ様に
わっちだけと契った過去も今や昔
享楽欲し都まで今日はどの女にしようかな

枕を濡らし怨み節

首を伸ばし伸ばし待ち侘びるの
一途なわっちを尻目に
夜這い奪い隨に舞踊
言わずと知れた与太郎
秘め事など暴れりゃおしまい
娑婆に縛り姦し愚弄
いけずな御前に天誅

怨み晴らさでおくべきか

わちきの小指さん返して頂戴な
この待ち伸びた首で締めてやろう

ねえ御前さんこんな夜中に何処行くの

首を伸ばし伸ばし待ち侘びるの
石塚に名を連ねて
裁き拒み泣き詫びるの?
いけずじゃ足らぬ下卑蔵
一雫が頬を伝った
娑婆い芝居飽き飽き無用
一途なわちきと心中