ああすれ違いざま、雨上がりに濡れた裾を振ったんだ
不意打ちの様な愛の殻、呪われた空にお似合いだ
ああすれ違いざま、雨上がりに霞む君を追ったんだ
過ちを抱いた過去の事、攫われた様に錯覚した
ああ黄色い風船が、どこからとも無く現れて
ああただその輪郭を、風に煽られ揺らしては浮かぶんだ
どうか、
こんな日にただ目を奪った、あの淡く淡く小さな衝動が
その一瞬だけに、どれ程の意味があるのか
そうさ、そんな瞬きの最中、君の事を思い出してしまうのは
ただ、今日という日が、吹いた風が君の匂いに
爛れた愛によく似ていたんだ

ああすれ違いざま、雨上がりに触れた頬思い出した
凍えた声を震わせては、冷たい指暖めてた
ああすれ違いざま、雨上がりに消えた君を待ってるんだ
偽りに過ぎぬ愛の鼓動、忘れようとした恋心
ああ黄色い風船が、どこからとも無く現れて
ああただその輪郭を、空に滲ませボヤけては沈むんだ
どうか、
こんな日にただ息を吐いた、その淡く淡く小さな憂鬱が
その感情だけが、何より胸を締めるんだ
そうさ、こんな毎日の中に、君の面影を感じてしまうのは
ただ、今日という日にも、どこかに君の後ろ姿
断たれた愛を探して

君が居なくても幸せだって、言い聞かせては
笑える程の感情を持て余すまま
こんな歌を歌ってどうしたいのか、分からないけど
情けなく、格好悪く、どうしようも無いこんな歌を
雨に、流してくれやって、それでもきっと
ああ、雨上がりの空に思い出してしまうんだろうな
どうか、
こんな日にただ目を奪った、あの淡く淡く小さな衝動が
その一瞬だけに、どれ程の意味があるのか
そうさ、そんな瞬きの最中、君の事を思い出してしまうのは
ただ、今日という日が、吹いた風が君の匂いに
爛れた愛によく似ていた
ペトリコールに浮かぶ風船と、君の面影と愛の跡