(
-ほら 空を見上げてごらん
ねえ 自分が小さいこと気付くでしょ-
飛び出した世界には
何があるかは わからない
でも いつも思うんだ
「後悔はしないよ」
高い波に 飲まれても
吹き荒ぶ風に 煽られても
倒れない 強さ
僕にください
-ほら 空を見上げてごらん-
また 君の声がこの耳に響く
(
「また後で」
そうして逃すシャッターチャンス
僕の目がファインダーなら
全て写して残しておくのに
憶えているのは、むせかえるような草の臭いと
君の 涙
喪った季節は
もう戻せない
(
遠ざかってく二つの思い
私の笑顔と泣き顔
遠ざかってく二つの願い
君がくれた宝物
消えていく私の笑顔
作り笑いが被される
「これが大人」なんてヤだよ
(
自殺がいけない、その理由
連面と続いた命の連鎖を絶ち切るから
自分の両親とその両親
顔も名前も知らない、その前のさらに前の私の意思は知らぬ間に
、ぽっと生まれたけれど
この体 確かな存在
これは、「人類」誕生から絶え間無く続いた命の連鎖によるものな
んだ
それをここで絶ちきること
それはあった全てが無駄になること
「ここ」まで繋げてくれた全てを無くすること
(
「裏切られた」なんて【期待】してるからで
それは【気持ちの押し付け】で
あなたの「それ」はちがうでしょ?
自分の気持ちに自信を持って
あなたが望んだ未来は遠いけど
「それ」には色んな形があって
人によって 見えたり 見えなかったり
だから誤解も生まれて
すれ違いから壊れて
人を殺す位に強いのに
一瞬で溶けて消える位に 脆くて
(
人は掛け算よりも足し算が好き
【無いもの】に【見た目】【感情】【希望】をどんどん足して
【付加価値】で【0】を判断するんだ
【0】は【0】なのに、もう【0】じゃない
私もあなたも
そうやってどんどん足されて、たまに引かれて
もう【0】には戻れないのかな
自分の【付加価値】に
押し潰されそうだよ
(
確かに、手を伸ばせばあの光に届くのかもしれない。
でも、僕は手を伸ばせないんだ。
(
涙がほほを伝うけど
その理由さえ、理解できないんだ
泣きたい 泣きたい 泣きたい
どうやって涙は流すんだっけ…
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